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【月を観て… (季語) 秋時雨】
月を観て… (季語) 秋時雨

 


月を観て居間に冷えをる秋時雨



1867年10月14日生〜1902年9月19日没
正岡子規(正岡常規)の35年の生涯だった。

その人生観は、姓名鑑定によって松尾芭蕉と同じ流れであることが判る。

幼少時より祖父から漢詩を学び、俳句や和歌(短歌)も自己表現の道として知り得ていたし、絵画も繊細に描写する探求心が旺盛であった。

結核から脊椎カリエスを患い東京の根岸の自宅で病の床に伏してから歴史に残るような文筆活動に命懸けで没頭し続けたのである。

その功績の源流となるものは、後に多くの俳句の師を先人を世に送り出したことになるだろう。

源流は、どこまでも清らかで尽きることない豊かな感動を与え続けるパワーを秘めていなければ、全ての人々の心にまでその流れは広がらないものである。

正岡子規を名乗ってから不治の病と闘う日々だったが、ジャーナリストとして原稿料を稼ぎながら母親と妹を養い、優秀な弟子達に俳句の道を広げる生き甲斐まで与えていった力は実に偉大と言える生涯で、日本文学の歴史に堂々とその名を残した。


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