【喪失感… (季語) 二百十日】 喪失感あるまゝ二百十日過ぐ …木工細工の楽しそうな木槌の音が君の部屋から聞こえてきた時は本当に安心したんだけどね…まさか一年後に自殺なんて…誰も止められないだろ?! 『理想の時間が持てるのは退屈凌ぎにはなったんだけどね…まるで子供雑誌の付録に付いてくる玩具作りと似たようなもんでね…簡単に形に変わるし、決められた形じゃなくて沢山の材料を集めてから何か違うものは出来ないかと考えて色々組み合わせばかりして過ごしてたね(笑)』 『なるほど…それで木槌より電動ノコの音がする日もあったんだな。』 『色んな空想の設計図は生まれたけど、なかなか形になりそうな組み立て方法が見つからなかったんだ。』 『君は君のおじいちゃんに似てるな…君の家がまだ更地だった時、君のお祖父さんも古い木材ばかり集めて毎日電動ノコで木材を伐るばっかりで何も形にしなかったからね…いつも何をしてるのか解らない不思議な人だったよ…知ってた?』 『お祖父ちゃんね…あんまり記憶に無いよ…』 『誰も遊びに来ない更地で孤独なお祖父ちゃんだっ… 前頁 次頁 〜時候〜分類へ 〜二百十日〜例句集へ [感想を書く] [最新順][古い順] 感想はありません <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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