【語り逝く… (季語) 色なき風】  語り逝く被爆色なき風を背に ◎赤い背中の少年 (16際被爆)、谷口稜曄氏(88際)死去 ▼連載 …作者の姓名により作者の人生観鑑定の結果を参考にしながら、さらに俳句を読む気分を高めていってもらいたい。 16際で郵便配達の臨時雇用の仕事をしていた少年が、1945年長崎で被爆して『赤い背中の少年』として生き抜いた72年…その88年の生涯が幕を綴じたニュースが流れた。死因はガンだった。 氏は『被爆体験の語り部』として日本から世界の多くの人々に肉声で訴え続けてきた。 氏の妻、栄子さんは被爆者ではなかったが、まだ被爆者が世間から『いじめ』に遇っている最中に仲間の強引なお見合いに駆り出されて結婚を決意。 気の変わらぬ内にと新婚旅行にも行かされた。 『宿であがん裸さ見たら逃げて帰らすばい』とか噂をしていた仲間のもとに新婚旅行から一緒に帰ってきて皆を驚かせた谷口夫妻…。 妻の栄子さんが、背中から出て来る石を取ってやらないと寝れない谷口稜曄(すみてる)氏だった。 長生き出来た分だけ苦しく辛い被爆者としての暮らしが続いた訳である。 孫もひ孫も近所に住んで居て、幸せな老後もあり、次々と我が身に起こる被爆の後遺症と闘い続け、天命を果たしさらに使命に気づき自身が果たすべき事柄の一つ一つに『同じ道を目指す者の世話人』となる志を抱きながら精一杯の大胆さをもって精進し続け、大勢の人の心に強く生きる精神の姿そのものの『種』を残してくれた。 分け合ふを神にたくされ原爆忌 蝉海 前頁 アルバム２へ 天文～分類へ 例句集～色なき風へ [感想を書く] [最新順][古い順] 感想はありません ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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