空気。それは音を伝え、光を通し、熱を持つ。 そしてそれは意識しなければ感じることが出来ない。 …彼はその曲を知っている。 初めて聞くはずの曲なのに、何故か懐かしい感じさえした。 胸の奥底から湧き上がってくる高鳴り。 心臓の鼓動はさらに大きくなる。 彼を支配していた恐怖は、もはや彼にとって関係が無かった。 彼は自分が人間ではなくなっていくことも忘れ、マエ○トロの演奏に酔い痴れていった。 気付けば、彼は歌っていた。 その曲のリズム、旋律、大音声が、彼を狂わせていく。 彼の本能がそうさせている。 理由など無かった。ただそうする運命にあるように、彼は操られる。 その熱気の中、彼は確かにそこに存在していた。 彼の声は、確かに届いていた。 ライブは永遠に続いていく気がした。 「このまま一生いられればいいな」 彼はそう思った。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |