序章遠い遠い昔のある世界には十二の精霊の生み出すマナの力により保たれ存続していた。だが、ある日突如現れた落天使により世界を恐怖に陥れ、精霊の力を奪おうと戦いを挑んだ日があった。精霊達は落天使に力を奪われないように応戦した。戦いは終わりを知らないかのように、十年、百年、一千年と続いていった。人々は避難し、木々達は枯れ、空は血のように赤かった。互いに、もう限界だっただろう。ついに力を奪われた瀕死の寸前の精霊達は最後の力を使い自分達の分身を残した…人々には平和が戻ったが、落天使はこの世界を支配し、人々はまた、平和を手放した。だが落天使は気付かなかっただろう、否気付かなかっただろう…そう、彼らが分身を残していたとは…
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