1/1ページ目 ◆ 曼珠沙華 彼岸花 ◆ 9》植物 つきぬけて天上の紺曼珠沙華 山口誓子 まんじゆさげ暮れてそのさきもう見えぬ 大野林火 曼珠沙華竹林に燃え移りをり 野見山朱鳥 曼珠沙華忘れゐるとも野に赤し 野澤節子 曼珠沙華入日の中に燠(おき)となり 鷹羽狩行 西国の畦曼珠沙華曼珠沙華 森 澄雄 彼岸花忌みてはみれど美しく 河野南畦 うつりきてお彼岸花の花ざかり 種田山頭火 すうと出て曼珠沙華の蕾竹の根に 北原白秋 すこしだけこの世華やぐ曼珠沙華 後藤 洋 すでに旅始まつてをり曼珠沙華 加藤瑠璃子 たがへずに曼珠沙華咲き草の庵 後藤夜半 まへがきもあとがきもなし曼珠沙華 黛まどか わが生は阿修羅に似たり曼珠沙華 角川春樹 われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 杉田久女 キヤデイこの麓の農婦曼珠沙華 車谷 弘 ダム開くや吹きすさぶ白彼岸花 澁谷 道 バス降りて徒歩で十分曼珠沙華 河村玲波 一夜にて火の手のあがる彼岸花 伊丹三樹彦 一村を興さんと燃え曼珠沙華 井沢正江 一駅も旅に似しかな曼珠沙華 青木千秋 人を泣かせ己れも泣いて曼珠沙華 鈴木真砂女 今はもう飛びこせぬ溝曼珠沙華 星野明世 仏より痩せて哀れや曼珠沙華 夏目漱石(43) 他の花は世になきごとし曼珠沙華 橋本美代子 大いなる秋の入日や曼珠沙華 原 月舟 大雨に朱の糸くづさず曼珠沙華 阿部みどり女 天つ日や臥牛に炎ゆる曼珠沙華 渡邊水巴 川岐れ風別れゆく曼珠沙華 荒井書子 工場はタオル靴下曼珠沙華 佐藤春夫 昔へも行けそうな橋彼岸花 西尾千佳子 曼珠沙華あつけらかんと道の端 夏目漱石 曼珠沙華けふ衰へぬ花をこぞり 橋本多佳子 曼珠沙華ひとりが踏んで径なす 石川桂郎 曼珠沙華咲けば悲願の如く折る 橋本多佳子 曼珠沙華安心の葉の出でにけり 岡本 眸 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し 中村汀女 曼珠沙華早稲をかけたる日おもてに 木津柳芽 曼珠沙華暮るるに早きへんろ道 尾亀清四郎 曼珠沙華沼に月光ひろがりぬ 中田 剛 曼珠沙華無月の客に踏れけり 前田普羅 曼珠沙華茎見えそろふ盛りかな 飯田蛇笏 曼珠沙華蘂の先まで蟻ゆかしむ 橋本美代子 蛇穴に入る時曼珠沙華赤し 正岡子規 霧の香にしんじつあかき曼珠沙華 飯田蛇笏 新しき地蔵の前掛けまんじゅさげ 高澤良一 むらがりていよいよ寂しひがんばな 日野草城 〜彼岸花〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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