4/5ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 虫・虫時雨・虫しぐれ・虫の宿 ◆ 明々と産屋灯れり虫時雨 石井とし夫 虫遠近病む夜ぞ静なる心 夏目漱石 雨音のかむさりにけり虫の宿 松本たかし 虫時雨たつぷりと明日あるごとし 守田椰子夫 奥能登に来て星しぐれ虫時雨 沢木欣一 まだ夢に戻れるくらさ虫時雨 浅井多紀 遊ぶ子の声消えてより虫時雨 林 瑠美 投げやりにして眠る夜の虫しぐれ 藤平寂信 一村の夜の重たき虫しぐれ 雨宮抱星 遠き電話切れて一人の虫しぐれ 青木愛子 いま褪せし夕焼の門の虫しぐれ 水原秋櫻子 廊下まで破れかぶれの虫時雨 櫂未知子 松虫・ちちろ虫・虫の戸・虫すだく・虫鳴く・虫の暮 人は寝て籠の松虫啼きいでぬ 正岡子規 虫の戸を叩けば妻の灯がともる 古舘曹人 ◆ 虫 その他の句集 ◆ 虫の声 盆過て宵闇暗し虫の声 松尾芭蕉 明はなし寐た夜つもりぬ虫の声 炭 太祇 雨だれをすゝりあげてや虫の声 内藤丈草 行水の捨所なき虫の声 上島鬼貫 いざよひも過て隙なり虫の声 立花北枝 売家や猫も杓子も虫の声 各務支考 故郷も隣長屋か虫の声 宝井其角 屋根まくる野分の中や虫の声 李由 吹降や家陰たよりて虫の声 小林一茶 皆光る雨夜の星や虫の声 志田野坡 窓の燈の草にうつるや虫の声 正岡子規 明け惜むまろき月あり虫の声 鈴木花蓑 大氷河暮れ虫の声ばかりなり 仙田洋子 虫の夜・虫の闇 おいて来し子の眠る頃虫の闇 西村和子 虫の夜の二段ベツドに夢ふたつ 満田春日 虫の夜の介護の五感敏くいる 池田政子 おだやかな死をほめ合うて虫の夜 荒井正隆 海の上に押し出でにけり虫の闇 岡本 眸 面打ちの木屑掃き出す虫の闇 冨田みのる 虫の闇おしまひ風呂はゆつたりと 森下きぬゑ 閂をかけて見返る虫の闇 桂 信子 大粒な雨過ぎてより虫の夜 角川源義 海女の衣の吹かれ夜干しや轡虫 永方裕子 虫の音 虫の音をあつめて星の夜明けかな 織本嬌花 夫とゐる虫の音のみの寂けさに 中島智椅子 庭手入れして虫の音の片寄りぬ 堀之内和子 虫の音を満たす各駅停車かな 伏見青雲 虫の音に沈みて暗き茶店あり 大木さつき 萩刈りて虫の音細くなりにけり 高浜虚子 ～虫の声～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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