2/5ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 松虫 ◆ ちんちろりん ９1011》動物 松虫を聴きさぐりしが轡虫 加藤楸邨 松虫が虫音の奥に澄みゐけり 萩本ム弓 松虫といふ美しき虫飼はれ 後藤夜半 松虫の物語あり虫すだく 高浜虚子 松虫や夜風のすさぶ山の樹々 高橋淡路女 松虫や暮るる波濤に空つづく 千代田葛彦 星座さがす少年にきて松虫澄む 古沢太穂 棚田径過ぎて松虫聞きにけり 鳥居太郎 結納に応じ松虫聞くばかり 浅川重美子 松虫にたっぷりとモナリザの時間 相原澄江 松虫や遠洲灘より電話来る 白石みや 松虫や子等静まれば夜となる 阿部みどり女 松虫や潮騒宵をしづかにす 木津柳芽 ききそめて松虫のまだ幼な鳴き 富安風生 松虫に恋しき人の書斎かな 高濱虚子 松虫や風の吹く夜は土の中 巣兆 松虫と後先になる鼾かな 車来 松虫に狐を見れば友もなし 其角 松虫のなくや夜食の茶碗五器 許六 人は寝て籠の松虫鳴き出でぬ 正岡子規 松虫や祇王の哀史説ける尼 小原菁々子 松虫や素湯もちん～ちろりんと 一茶(63) 松虫に立ち三日月に坐りけり 京極杞陽 松虫を聞いてをられし今は亡き 清崎敏郎 松虫や夕べ灯して客を待つ 稲畑汀子 灯を消して松虫の夜につなぎけり 稲畑汀子 松虫や砂丘にもある草の原 稲畑汀子 松虫の鳴くよと口に指の封 鷹羽狩行 松虫の声まで濡らす夜の雨 倉持梨恵 松虫は通るあとより鳴きにけり 一髪 松虫のなくや夜食の茶碗五器 許六 松虫のりんとも言はず黒茶碗 嵐雪 松虫も馴れて歌ふや手杵臼 卓袋 風の音は山のまぼろしちんちろりん 渡辺水巴 ～松虫～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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