1/5ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 鈴虫 ◆ ８９10》動物 一病のあとや鈴虫野へ返す 井上 雪 鈴虫や早寝の老に飼はれつつ 後藤夜半 鈴虫の声を遠ざけ喪にこもる 立長久枝 くんち過ぎ籠の鈴虫もう鳴かず 下村ひろし 鈴虫や止りし駅の薄月夜 瀧 春一 泣きしむかし鈴虫飼ひて泣かぬいま 鈴木真砂女 鈴虫や他人のため置く酒一壷 岡本 眸 鈴虫の音色一つを神棚に 原 裕 鈴虫のこゑの全き朝餉かな 原 裕 一振りのあと鈴虫のしぐれ啼き 石原八束 鈴虫を飼へる荒磯の豆腐店 飴山 實 鈴虫は鳴きやすむなり虫時雨 松本たかし マンシヨンに鈴虫鳴かせ老夫婦 高橋達子 鈴虫の鈴のこぼるる樫の枝 沢木欣一 鈴虫の食はれ残りが髭振れる 加藤楸邨 一病のなく鈴虫のうつむく死 秋元不死男 鈴虫のひげをふりつつ買はれける 日野草城 飼ひ置きし鈴虫死で庵淋し 正岡子規 夫とふたり籠の鈴虫鳴きすぎる 及川 貞 鈴虫の生くるも死ぬも甕の中 安住 敦 鈴虫の音毎に透て葡萄哉 仙鼠 鳴き疲れたる鈴虫と共に寝む 文一 まだ鳴かぬ鈴虫忘れられさうに 汀子 鈴虫の声ふりこぼせ草の闇 亜柳 鈴虫や声の力にゆるる闇 鶯塘 鈴虫の啼そろひたる千草かな 桃妖 鈴虫や眠たがる子の掌の熱く 西村和子 鈴虫のいつか遠のく眠りかな 阿部みどり女 亜流でしか鳴けぬ鈴虫ありにけり 櫂未知子 鈴虫を聴く庭下駄の揃へあり 高浜虚子 鈴虫や翅の合羽を立てて鳴く 堀口星眠 鈴虫を飼へり万年患者にて 右城暮石 献じたる鈴虫月に音を張れる 大橋敦子 レール朽ちて鈴虫鳴くや舊線路 寺田寅彦 空壕に鈴虫鳴くや夕月夜 寺田寅彦 鈴虫を飼ふ子離れの父と母 朝倉和江 鈴虫のこゑ球体をまはしをり 小檜山繁子 鈴虫を飼ひ殺し詩を生み殺し 鷹羽狩行 鈴虫の甕に顔寄せ夫婦かな 富安風生 鈴虫の一ぴき十銭高しと妻いふ 日野草城 ～鈴虫～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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