ブック11

生活・行事

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◆ 若煙草 懸け煙草 干し煙草 ◆
8910》生活

※ 若煙草 懸煙草 煙草干す 干し煙草 を季語とする句集。そのほかの煙草の句は、別に秋の季語のある句を掲載。



咲いてすぐ煙草の花の摘まれけり  幸 数限



干し煙草峡の夕日は家貫く     桜井博道



若煙草那須の一つ家かくしけり 長谷川かな女



汽笛知らぬ山の子の村煙草干す   清水清山



窓といふ窓に目貼し懸煙草     村山志水



ひとり夜の煙草火で焼く蝗かな   赤尾兜子



あたり待つ夜釣りの煙草唇を焼く 高橋斗志王



セルの袖煙草の箱の軽さあり   波多野爽波



懸け煙草黄ばみてやさし飛弾言葉 加倉井秋を



一湾に暮色ただよふ懸煙草     渡会昌広



懸煙草納屋と母屋をつなぎをり   堤 京子



雲の上に溶岩のぞく懸煙草     熊丸淑子



懸煙草小屋の高窓ふさぎけり    遠藤孝作



天高し煙草を吹かす癌患者     仙田洋子



雨降らぬ夜は火山灰降りぬ懸煙草  塚原 岬



懸煙草曲り屋いよよくらくなる  仲村美智子



懸け煙草くぐりて優し能登ことば  加倉井秋を



懸煙草めぐらし妻の生家なり    坂田羔風



巣につかぬ鶏けたゝまし懸煙草   石橋秀野



秋風にかがみ煙草火つく女     京極杞陽



ずっしりと縄のしなひて懸煙草  深見けん二



ものかげに煙草吸ふ子よ昼の虫  鈴木しづ子



子供等の空地とられて懸煙草    山口青邨



縁に干し庭に干したる煙草かな   高浜虚子



荒壁に煙草干したる山家かな    水落露石



孤つ家のわびしをとめが懸け煙草  及川 貞



栗焼て煙草を刻む老婆哉      寺田寅彦



柴垣に煙草干しけり鶏頭花     寺田寅彦



朝顔や煙草干場の片隅に      田中冬二



煙草の葉鰈のごとく干されゐる   田中冬二



懸煙草いたはり居れり露さむく   田中冬二



懸煙草ランプの笠とすれすれに   田中冬二



懸煙草音なき雨となりにけり    石橋秀野




若たばこ軒むつまじき美濃近江     蕪村



わさ蓑に煙の飛ぶや若たばこ      野坡



たばこ干す山田の畔の夕日かな     其角



朝の間のたけや目覚しの若たばこ  井原西鶴



たばこ干す寺の座敷に旅寐哉    高井几董



 
〜煙草棚〜より私の好きな季語と私の俳句
ご感想もよろしくお願いします。





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