1/6ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 震災忌 ◆ 9/1 ／東京編／ 空ばかり見てゐてけふは震災忌 松本康男 路地深き煮ものの匂ひ震災忌 平川雅也 東京の空の碧さよ震災忌 甲斐謙次郎 震災忌置く箸の音匙の音 三橋敏雄 震災忌路地を鼠の走りけり 鈴木真砂女 震災忌老婆喫泉抱へ飲む 岡本 眸 廃校は村の避難所震災忌 名高栄美子 起震車に行列出来る震災忌 保持幸子 十二時に十二時打ちぬ震災忌 遠藤梧逸 聞き伝へ語りつたへて震災忌 星野立子 震災忌大鉄橋を波洗ふ 松村蒼石 琴の音のしづかなりけり震災忌 山口青邨 それからのあつといふ間や震災忌 滝 春一 連絡カード身より離さず震災忌 山口恵子 江東にまた帰り住み震災忌 大橋越央子 吾を胎しゐし母なりき震災忌 岩崎健一 震災忌遺影ふらりと歩きだす 江川千代八 震災忌ゆさゆさ百日紅の飛び火 伊丹三樹彦 わが知れる阿鼻叫喚や震災忌 京極杞陽 電線のからみし足や震災忌 京極杞陽 老記者は今も貧しく震災忌 吉井莫生 震災忌向きあうて蕎麦啜りけり 久保田万太郎 朝の茶に梅干二つ震災忌 川村紫陽 父の命母の命や震災忌 京極杞陽 われ病みて国敗れたる震災忌 京極杞陽 燃えてゐし洋傘や震災忌 京極杞陽 白粥に大き梅干震災忌 舘岡沙緻 青空に敷布干されて震災忌 田中芙紗子 にごり江の臭ふ貸間や震災忌 星野石雀 東京にくらしたてをり震災忌 鈴木真砂女 稲の香に面吹かるる震災忌 阿部みどり女 箸深くさすふかし藷震災忌 石飛如翠 米基地の網なす中や震災忌 石塚友二 胡麻入りの乾パン売るや震災日 木暮剛平 花水木のみ震災の前のまま 三村純也 里山に津波の碑あり震災忌 武政礼子 雲ひとつなき東京の震災忌 尾池和夫 震災忌昼餉の心暗うしぬ 高橋淡路女 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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