2/5ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 露 白露 朝露 露けし ◆ ８９10》天文 朝露しつとり行きたい方へ行く 種田山頭火 朝露によごれて涼し瓜の泥 松尾芭蕉 朝露に浄土参りのけいこ哉 小林一茶 朝露に濡れて置かれし牛乳の壜 吉屋信子 朝露のいちじくを半分に分け 細見綾子 朝露やむすびのぬくき腰袋 飯田蛇笏 朝露や撫でて涼しき瓜の土 松尾芭蕉 朝露や桔梗ふくらむ草の中 小川煙村 朝露や楚々と花もつ韮の茎 吉武月二郎 朝露や浪やはらかに磯の草 炭 太祇 くるぶしの露けき頃となつてをり 川崎展宏 つながるる犬も露けきもののうち 阿部みどり女 ひよろひよろとなほ露けしや女郎花 松尾芭蕉 売れ残るもの露けしや草の市 正岡子規 地に敷ける紙の露けさ茗荷売り 大岳水一路 地蔵盆とみに露けくなりにけり 河原白朝 坐らんとすれば露けきほとりかな 篠原鳳作 子規居士の體温計とやいと露けし 高澤良一 子規庵の電燈の紐露けしや 高澤良一 居士臥せゐし居間より露けきものはなし 高澤良一 山よりも里の露けし貝割菜 鷲谷七菜子 誘蛾燈露けき頃も三ところに 下村槐太 誰もゐぬ露けき囚のぞかれぬ 飯田蛇笏 都電一塊煌々たるは露けしや 岡本 眸 露けさに物音ありぬ寺修理 松本たかし 露けさに犬の起き行く垣根哉 尾崎紅葉 露けさに障子たてたり十三夜 高浜虚子 【子規25歳の句】 我宿の名月芋の露にあり 新田や雨はなけれと芋の露 芋の露硯の海に湛へけり 一しきり露はらはらの夕哉 吹きかへす萩の雨戸や露はらはら からぐろの葉うつりするや露の玉 露の玉小牛の角をはしりけり ほろほろと露の玉ちる夕哉 つぶつぶと丸む力や露の玉 芋の露われて半分は落にけり 白露の上に濁るや天の河 星一ツ飛んで音あり露の原 夕月に露ふりかける尾花哉 草の露こぼれてへりもせざりけり 芋の葉に月のころがる夜露哉 火葬場の灰におきけり夜の露 名月や露こしらへる芋の上 露いくつ絲瓜の尻に出あひけり 萩の露畳の上にこぼしけり 夜の露もえて音あり大文字 花火やむあとは露けき夜也けり よもすがら露ちる土の凹みけり よもすがら露ちる土の凹みかな 白露を見事にこぼす旭哉 稲妻に露のちる間もなかりけり 白露や蕣は世に長きもの 灯のちらりちらり通るや露の中 白露のうつくし過ぎて散にけり 仲国がすそごの袴露重し 白露やよごれて古き角やぐら 闇の空露すみのぼる光り哉 風吹て京も露けき夜也けり 白露の中にうつくし乞食小屋 露夜毎殺生石をあらひけり 仏像の眼やいれん露の玉 宵闇や露に引きずる狐の尾 色〃もなくて夜露の白さ哉 ～朝露～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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