ブック10

〜植物〜

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◆ 花木槿 ◆
〜はなむくげ〜
789》植物



道のべの木槿は馬にくはれけり   松尾芭蕉



木槿咲く寺で木槿を食べにけり   仙田洋子



花木槿家並の低き漁のまち     石工冬青



曲家の籬木槿の咲きみちて     山口青邨



草の戸の起き臥し自在木槿咲く   水谷静眉



馬に喰はれぬ芭蕉の木槿咲きにけり      阿部みどり女



此処らはや犬も見知らぬ花木槿   中村汀女



木槿咲く籬の上の南部富士     山口青邨



宵の星かたみに灯し木槿咲く    角川源義



いつ迄も吠えゐる犬や木槿垣    高浜虚子



湯あがりのみどりご重し夕木槿  羽部佐代子



いつよりかひとりを好む花木槿   小林松風



道すがらうかぶ木槿や徒労ばかり  石田波郷



針置くや夕日残れる木槿垣     千手和子



俯きて木槿にもある日の疲れ    織野健一



見上ぐれば雨一粒や花木槿    石田あき子



老犬の小屋より出でず花木槿    林 久子



秋来ぬと散華の木槿ましろなり  水原秋櫻子



墓地越しに街裏見ゆる花木槿    富田木歩



藪入や皆見覚えの木槿垣      正岡子規



二日咲く木槿となりて朝寒し      暁台



四五人の讃美歌木槿咲きそめし     湘子



掃きながら木槿に人のかくれけり    爽波



木槿たる証拠の花よ月日長し      耕衣



朝井汲む妻も木槿も露の中       麦南



盲児の端居淋しき木槿哉        白雄



修理寮の雨にくれゆく木槿哉      蕪村



秋あつき日を追うて咲く木槿かな    几董



手を懸けて折らで過行く木槿かな    杉風



川音や木槿咲く戸はまだ起きず     北枝



旅立の花は木槿と決めてをり    田中裕明



月光の降りぬけてゐる木槿かな   中田 剛



木槿垣只の親父の住む家かな    松瀬青々



家問へば木槿の垣の三軒目     中村楽天



出で入りて海女に木槿のかくれ井戸 桂樟蹊子



山影のさす停車場や木槿垣     滝井孝作



厨女が唱歌うたふや花木槿     永井龍男



生ひ立ちの底紅木槿婚近し     伊藤敬子



躾糸きらりと抜きて花木槿     伊藤敬子



換気口熱気の出づる木槿かな     辻桃子



遍路殿と室戸別れや花木槿     橋本夢道



花木槿はだか童のかざし哉     松尾芭蕉



 
〜花木槿〜より私の好きな季語と私の俳句
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