ブック10

〜植物〜

5/12ページ目

 


◆ 浜木綿 ◆
789》植物



浜木綿や落ちて飼はるゝ鳶の雛  水原秋櫻子



浜木綿に流人の墓の小ささよ    篠原鳳作



浜木綿の切先たてし蕾かな     清崎敏郎



浜木綿の花の月夜に海女踊る    下村非文



浜木綿に大いなる濤きてやさし   村田 脩



浜木綿に美しき海ありにけり    松本敦子



浜木綿の花の傷みや蝸牛      射場延助



産声や暁の浜木綿風を呼ぶ     黒川憲三



大雨のあと浜木綿に次の花     飴山 實



浜木綿の花の上なる浪がしら    神尾季羊



浜木綿を光の束と置く渚     渡邊千枝子



浜木綿や濡れし艪櫂を軒に立て  米澤吾亦紅



浜木綿の磯に曳きくる角力牛    幕内千恵



浜木綿に波うち返す月の浜     山中三木



浜木綿や荒垣に干す磯草履     木村仁美

▲俳句画像.jpg



浜木綿に子を抱きかへて帰り海女  白川朝帆

http://pixio.jp/yYaDzT6t/">▲俳句画像.jpg



浜木綿の島伊勢海老の網を干す   中島花楠



浜木綿を兵発つ駅に観たりけり   沢木欣一



浜木綿は甲羅法師のかざす花    山口誓子



浜木綿に夜の波白き祭笛      西島麦南



浜木綿の月下にあるは香の高き   大橋敦子



浜木綿の花と暴風圏に入る    後藤比奈夫

▲俳句画像.jpg



 
◆ 朝顔 ◆
789》植物



あさがほに我は飯くふ男哉     松尾芭蕉



朝顔や釣瓶とられてもらひ水   加賀千代女



朝がほや一輪深き淵のいろ     与謝蕪村



この頃の蕣藍に定まりぬ      正岡子規



朝顔の紺の彼方の月日かな     石田波郷



朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ  日野草城



朝顔や境内浅く鬼子母神      石川桂郎



朝顔や百たび訪はば母死なむ    永田耕衣



朝顔の咲き放題にいつも留守    石橋秀野



実ばかりの朝顔おのれ巻きさがる  西東三鬼



朝顔の裂けてゆゆしや濃紫     原 石鼎



朝顔に口笛ひよろと夏休      中村汀女



有明も蕣の威に気おされぬ     山口素堂



去年の蔓に蕣かかる垣根かな    山口素堂



めでたさや星の一夜も蕣も     山口素堂



朝顔を煽ぎて遊ぶ扇かな      前田普羅



朝々や朝顔の蔓なほしやる     星野立子



平凡に咲ける朝顔の花を愛す    日野草城



朝顔は酒盛知らぬ盛り哉      松尾芭蕉



朝顔は蜘のいとにも咲にけり     千代尼



 
◆ 白粉花 ◆
789》植物



虫干や白粉の花さきこぼれ     村上鬼城



おしろいの花咲くまでと寝ねにけり 林原耒井



白粉花妻が好みて子も好む     宮津昭彦



おしろいや海の匂へる基地の町  曽根富久恵



引き抜かれゐて白粉花の咲き続く  菖蒲あや



白粉の花ぬつて見る娘かな     小林一茶



おしろいが咲いて子供が育つ露路  菖蒲あや

▲俳句画像.jpg



白粉花に咳して漁夫の深まなこ   原田 喬



白粉花吾子は淋しい子かも知れず 波多野爽波



白粉の花に遊ぶや預り子      松瀬青々

▲俳句画像.jpg



白粉花やあづかりし子に夜が来る  堀内春子

▲俳句画像.jpg



花火屑おしろい花に掃き寄せて   細見綾子



おしろいや日暮れて出て行くハイヒール     左名木京子



アパートの皆共稼ぎ白粉花    七田千代子



白粉の花落ち横に縦にかな     高浜虚子



白粉花の闇の匂ひのたちこめし  深見けん二



白粉花の夕咲く香なり二日月    遠藤はつ



菊の香や白粉の香や酒五合     尾崎紅葉



 
〜朝顔 白粉花〜より私の好きな季語と私の俳句
ご感想もよろしくお願いします。





[指定ページを開く]

←前n 次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ