12/12ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 蚊帳吊草 ◆ ７８９10》植物 ※蚊帳吊草の例句表記には、蚊帳釣草 蚊屋つり草 蚊帳吊り草 などあります。地方によっては、スモウグサとも呼ばれました。正しくは、蚊帳吊草のことですが、日本原産でも種類が多く、三角の茎と花火のような穂の部分が全ての特徴としてカヤツリグサ属となります。 草の戸の二帳三帳蚊帳吊草 山口青邨 島に来て蚊帳吊草の日暮かな 守山琴女 筆塚にかしづく如し蚊帳吊草 笠原古畦 脛痒く蚊帳吊草の中にゐる 中原道夫 ながらへて蚊帳吊草を吊り遊ぶ 和田祥子 吾が弱気妻の強気や蚊帳吊草 鈴木鷹夫 旅の野の蚊帳吊草をすいと割く 入江朝子 塗薬吹いて乾かす蚊帳吊草 鈴木鷹夫 かたくなに一人遊ぶ子蚊帳吊草 富安風生 蚊帳吊草海へ去りゆく風ばかり 有馬籌子 蚊帳吊草蚊帳知らぬ児に吊りて見す 中原冴女 思ひ出は蚊帳吊草をつりしこと 牧野風 いつぽんの蚊帳吊草よ父の墓よ 塚原夜潮 淋しさの蚊帳釣草を割きにけり 富安風生 蚊帳吊草早く昔になればいい 齋藤愼爾 月明の蚊帳吊草の下は崖 岸本尚毅 蚊帳吊草用なきもののたくましき 西村和子 昭和日暮の蚊帳吊草を吊る遊び 柿本多映 母死なむ蚊帳吊草にわが佇てば 藤田湘子 蚊帳吊草繃帯の子に憧れて 正木ゆう子 蚊帳吊草はらばへば見ゆ補陀落も 河原枇杷男 蚊帳吊草日当つて花紛れけり 宮津昭彦 向脛に蚊帳吊草の花の露 高濱虚子 翁にぞ蚊屋つり草を習ひける 立花北枝 【参考】蚊帳吊草 季節の花300 ◆ダチュラ咲く◆ (朝鮮朝顔) ６７９10》植物 ※ダチュラとは、朝鮮朝顔の学名ですが、例句として新しく一部で使用されている季語です。 関連季語の曼荼羅華は、蓮(白蓮)のことになり間違い。また、 狂茄子(きちがいなすび) 、喇叭花(らっぱばな)などは、例句も無く季節感も定まらないようです。言うまでもなくトランペットや朝鮮朝顔での作句は難題ものです。 開花期間が長く6月から10月と月下美人とほぼ同じです。 ダチュラとしての季節感は猛暑期間の7月から9月となるでしょう。 印度ムード歌謡真白きダチュラ咲く 如月真菜 ダチュラ咲く水底に似て島の闇 黒田杏子 咲き揃ふダチュラ百管農繁期 張替総史 花ダチュラ押さばぱふぱふ鳴るならむ 高澤良一 むっとして妻良の明け方ダチュラ咲く 高澤良一 ～蚊帳吊草 ダチュラ咲く～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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