2/5ページ目 ◆ 墓洗う 墓参 ◆ 8 秋》生活 己にて絶ゆる血筋や墓詣 宮部寸七翁 墓洗ふ母とわれの手相触れて 大野林火 持てるもの皆地におきて墓拝む 山口波津女 ふるさとの色町とほる墓参かな 皆吉爽雨 旧姓の遠くなりたる墓洗ふ 西山すみ子 供花にすぐ蝶の飛び来て墓洗ふ 横田和子 ▲俳句画像.jpg 庭に咲く花を供へて墓洗ふ 中野俊郎 末つ子のまま年重ね墓洗ふ 岡田順子 どの家にも修羅一人あり墓洗ふ 櫂未知子 墓洗ふ生涯母の声知らず 野瀬久嘉 椋鳥を仰ぎ墓参の二家族 藤田湘子 墓参より帰りて海女の褌ひとつ 山口誓子 二家族うち連れ戻る墓参かな 高野素十 思出の土橋今なく墓参道 松尾緑富 ▲俳句画像.jpg 自動車の幅いつぱいの墓参道 青葉三角草 墓参道草食うて帰りけり 寺田寅彦 溝川に古花ながす墓参かな 芝不器男 ▲俳句画像.jpg たたなづく御巣鷹山に墓参せむ 阿波野青畝 ◆ 門火 迎火 ◆ 風が吹く仏来給ふけはひあり 高浜虚子 門火焚く顎つき出して父老いぬ 菖蒲あや 逆縁の迎火焚いて老ひとり 上林白草居 祖父の名の門柱今も門火焚く 徳永茂代 表札のまだそのままに門火焚く 藤本スエ子 ダム底となる峡村の門火かな 三宅句生 母焚きしところに母の門火焚く 吉田亜司 奥比叡霧すさまじき門火焚く 矢野聖峰 迎火に魂をみちびく蛾が舞へる 木田素子 信濃路は白樺焚いて門火かな 大橋越央子 早逝の魂ははにかみ門火燃ゆ 中村草田男 軒先に海暮れかゝる門火かな 鈴木真砂女 あひふれし子の手とりたる門火かな 中村汀女 エプロンをはづす嫁待ち門火焚く ましお湖 門火焚く妻が着てゐる母の衣 町田しげき 橋近く住み迎火を橋に焚く 田村了咲 ◆ 盂蘭盆 盆 ◆ 8 秋》行事 数ならぬ身とな思ひそ魂祭 松尾芭蕉 御仏はさびしき盆とおぼすらん 小林一茶 ▲俳句画像.jpg 盂蘭盆や無縁の墓に鳴く蛙 正岡子規 魂祭我は親より老いにけり 内藤鳴雪 孟蘭盆会遠きゆかりとふし拝む 高浜虚子 あをあをと盆会の虫のうす羽かな 飯田蛇笏 おもかげや二つ傾く瓜の馬 石田波郷 ▲俳句画像.jpg 波音の落ちて盂蘭盆沖暗し 鈴木真砂女 盂蘭盆や暮れて猶啼く蝉一つ 増田龍雨 パソコンの話してゆく盆の僧 坂本タカ女 仕事場に盆提灯のともりけり 竹川セツ子 孟蘭盆や仏の花に女郎花 高浜虚子 花捨ててひとりの盆の終りけり 青柳志解樹 盆過て宵闇暗し虫の声 松尾芭蕉 〜盆〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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