ブック10

生活 行事

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◆ 墓洗う 墓参 ◆
8 秋》生活



己にて絶ゆる血筋や墓詣     宮部寸七翁



墓洗ふ母とわれの手相触れて    大野林火



持てるもの皆地におきて墓拝む  山口波津女



ふるさとの色町とほる墓参かな   皆吉爽雨



旧姓の遠くなりたる墓洗ふ    西山すみ子



供花にすぐ蝶の飛び来て墓洗ふ   横田和子

▲俳句画像.jpg



庭に咲く花を供へて墓洗ふ     中野俊郎



末つ子のまま年重ね墓洗ふ     岡田順子



どの家にも修羅一人あり墓洗ふ   櫂未知子



墓洗ふ生涯母の声知らず      野瀬久嘉



椋鳥を仰ぎ墓参の二家族      藤田湘子



墓参より帰りて海女の褌ひとつ   山口誓子



二家族うち連れ戻る墓参かな    高野素十



思出の土橋今なく墓参道      松尾緑富

▲俳句画像.jpg



自動車の幅いつぱいの墓参道   青葉三角草



墓参道草食うて帰りけり      寺田寅彦



溝川に古花ながす墓参かな     芝不器男

▲俳句画像.jpg



たたなづく御巣鷹山に墓参せむ  阿波野青畝



 
◆ 門火 迎火 ◆



風が吹く仏来給ふけはひあり    高浜虚子



門火焚く顎つき出して父老いぬ   菖蒲あや



逆縁の迎火焚いて老ひとり    上林白草居



祖父の名の門柱今も門火焚く    徳永茂代



表札のまだそのままに門火焚く  藤本スエ子



ダム底となる峡村の門火かな    三宅句生



母焚きしところに母の門火焚く   吉田亜司



奥比叡霧すさまじき門火焚く    矢野聖峰



迎火に魂をみちびく蛾が舞へる   木田素子



信濃路は白樺焚いて門火かな   大橋越央子



早逝の魂ははにかみ門火燃ゆ   中村草田男



軒先に海暮れかゝる門火かな  鈴木真砂女



あひふれし子の手とりたる門火かな        中村汀女



エプロンをはづす嫁待ち門火焚く  ましお湖



門火焚く妻が着てゐる母の衣   町田しげき



橋近く住み迎火を橋に焚く     田村了咲



 
◆ 盂蘭盆 盆 ◆
8 秋》行事



数ならぬ身とな思ひそ魂祭     松尾芭蕉



御仏はさびしき盆とおぼすらん   小林一茶

▲俳句画像.jpg



盂蘭盆や無縁の墓に鳴く蛙     正岡子規



魂祭我は親より老いにけり     内藤鳴雪



孟蘭盆会遠きゆかりとふし拝む   高浜虚子



あをあをと盆会の虫のうす羽かな  飯田蛇笏



おもかげや二つ傾く瓜の馬     石田波郷

▲俳句画像.jpg



波音の落ちて盂蘭盆沖暗し    鈴木真砂女



盂蘭盆や暮れて猶啼く蝉一つ    増田龍雨



パソコンの話してゆく盆の僧   坂本タカ女





仕事場に盆提灯のともりけり   竹川セツ子



孟蘭盆や仏の花に女郎花      高浜虚子



花捨ててひとりの盆の終りけり  青柳志解樹



盆過て宵闇暗し虫の声       松尾芭蕉



 
〜盆〜より私の好きな季語と私の俳句
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