4/6ページ目 ◆ 西日 ◆ 78》天文 山寺は縁の下まで西日かな 高浜虚子 世の隅に保健室あり西日充つ 高野ムツオ 西日中電車のどこか掴みて居り 石田波郷 森番に西日やすやす燃え尽きし 原 裕 西日さしそこ動かせぬものばかり 波多野爽波 西日して薄紫の干鰯 杉田久女 莨(たばこ)干す壁に西日のよわりかな 正岡子規 下宿屋の西日の部屋や夏休み 高浜虚子 運動具小屋にもつとも西日かな 加藤 朱 釣人の西日を避けるけはひなく 今井風狂子 癩夫婦西日のトマト手より手へ 石田波郷 石垣に花嫁の影西日の鶏 飯田龍太 西日照りいのち無惨にありにけり 石橋秀野 葉がくれて林檎の赤き西日哉 佐藤紅緑 ▲俳句画像.jpg 青桐のかくせる西日滴らす 森 澄雄 鏡中に西日射し入る夕立あと 山口誓子 西日さす桜の影や膝の上 夏目成美 水に浮く蛾が生きていて西日さす 桂 信子 ▲俳句画像.jpg 西日あたるなかの柱や玄武洞 京極杞陽 荒壁に虻狂ひをる西日かな 富田木歩 ▲俳句画像.jpg 西日差す修道院に出口なし 早川とも子 西日とパン焼いて産後の女達 対馬康子 雀らも西日まみれやねぶの花 石田波郷 家中を浄む西日の隈にいる 西東三鬼 豆の花うねりのつよき海西日 大野林火 糸杉やゴツホにゆがむその西日 桂樟蹊子 戦禍なほ人をわかちて西日の門 石原舟月 銭湯の西日の籠をひとつとる 田村了咲 ▲俳句画像.jpg 塗装工西日残して帰りけり 蓬田紀枝子 ▲俳句画像.jpg 網棚の魚西日を振り切れず 蓬田紀枝子 家中に西日を充たし魚買ひに 寺田京子 強西日サーカス団に逃場なし 三好潤子 ▲俳句画像.jpg 〜西日〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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