1/6ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 夏の海 ◆ ５６７８》地理 浚渫船どぼんと夏の海覚ます 宮川としを 天草の島山高し夏の海 高浜虚子 カレンダーめくれば夏の海の音 関口美子 風雲のかがやき折れて夏の海 山口青邨 卒塔婆のみなぱたぱたと夏の海 小澤克己 島々や千々に砕けて夏の海 松尾芭蕉 合言葉ささやき夏の海に寄る 仙田洋子 駆けてゆくポニーテールや夏の海 今橋眞理子 玄関にコパカバーナの夏の海 保田白帆子 壱岐低く対馬は高し夏の海 高浜虚子 ネガチブにまたポジチブに夏の海 鳴戸奈菜 晩年や空気で冷える夏の海 永田耕衣 晩年やまだ海のまま夏の海 永田耕衣 反対の電車に乗れば夏の海 岡田史乃 遠くより風来て夏の海となる 飯田龍太 長濤を以て音なし夏の海 三橋敏雄 ◆ 夏の湖 夏の浜 ◆ ５６７８》地理 米磨ぐや米沈みゆく夏湖へ 加藤楸邨 霞めども檜原の夏の湖さびし 折口信夫 アルプスを衝立として夏の湖 関森勝夫 子を探しに出でてむなしく夏の浜 山口誓子 よるべなく光あかるし夏の浜 山口誓子 夏の浜天女の翳のおびただし 鳴戸奈菜 ～夏の海 夏の湖～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 ◆ 夏の空 夏空 ◆ ５６７８》天文 夏空をゑぐりて阿蘇の火□ある 長谷川 櫂 病む夏の空とはべつの空眺め 澁谷 道 お山樹のゆらぎ雲ゆく夏の空 臼田亜浪 薬師寺の新しき塔夏の空 星野 椿 夏空や水中に建つモニュメント 橋本良子 雲は王冠詩をたづねゆく夏の空 仙田洋子 夏空の一滴蒼く氷河透く 仙田洋子 支ふべし夏空のまた砕けなば (平和記念像) 橋本榮治 大杉のまた生む鳶や夏の空 佐々木冬青 大き木の光りいさまし夏の空 安藤甦浪 わが浴むたくましき身に夏の空 飯田蛇笏 樹齢五百年夏空を割りて立つ 辻美奈子 夏空や何かなしうてからすうり 田中裕明 吹きあがる蜂の嗔りが夏空へ 中田 剛 夏の空やはらかき蔓あそびゐる 中田 剛 伐りごろの杉そそり立つ夏の空 福田甲子雄 死に消えてひろごる君や夏の空 三橋敏雄 風狂が育ちてゐたり夏の天 加藤明虫 夏天ちかく放ち飼はれし馬の艶 大野林火 動くもの一夏天のみさるをがせ 加藤楸邨 尺蠖や夏天の雲のうごくなし 加藤楸邨 ◆ 夏の雲 夏雲 ◆> ５６７８》天文 夏雲むるるこの峡中に死ぬるかな 飯田蛇笏 夏の雲種付けし牛静かなり 三浦のぼる 濯ぐ妻夜も夏雲は膨れおり 飴山實 夏雲や大漁に湧く地引網 藤本スエ子 熊となり海豹となる夏の雲 法本フミ女 夏雲やベランダに解く引越荷 和久津フミエ 夏の雲実験室は水止めず 中村汀女 父のごとき夏雲立てり津山なり 西東三鬼 連峰の高嶺々々に夏の雲 高浜虚子 夏雲に梯子を掛けしままの亡父 斉藤すず子 脱ぎ捨てしパジャマのかたち夏の雲 谷口桂子 夏雲や夢なき女よこたはる 桂信子 夏雲観るすべての家を背になして 中村草田男 夏雲や球体二基の瓦斯タンク 秋山未踏 何処からも見えて山羊鳴く夏の雲 中村汀女 牡丹いけて夏の雲わく伏屋かな 中 勘助 夏雲の湧きてさだまる心あり 中村汀女 常臥に夏の雲日々ふくれくる 三好潤子 夏の雲過去も病臥とつながりし 三好潤子 夏雲や八十路初めて患者食 松村蒼石 見えるもの見えぬものなど夏の雲 和田悟朗 夏雲に岬の松は日蔭なる 内田百間 朝からのいひあらそひや夏の雲 久保田万太郎 夏の雲朝からだるう見えにけり 小林一茶(38) 夏の雲胸に母国を去る願書 有馬朗人 階高く夏雲をたゝずまはしむ 竹下しづの女 ふところに花こそ匂へ夏の雲 上島鬼貫 夏の雲朝からだるう見えにけり 一茶 幼どきかへりしごとし夏の雲 原 石鼎 あとしざりつゝすゝみ居り夏の雲 原 石鼎 昼も夜も真空に白し夏の雲 原 石鼎 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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