5/5ページ目 ◆ 残暑@ ◆ 89》時候 青々と夕空澄みて残暑かな 日野草城 蛇ふんで残暑の汗ののつと出る 幸田露伴 未だ秋の句にもならざる残暑哉 寺田寅彦 昼門を鎖す残暑の裸かな 正岡子規 ▲俳句画像.jpg 瓢箪の出来の話も残暑かな 松本たかし ▲俳句画像.jpg ふるさとや残暑の朝の茶漬飯 村山古郷 糸瓜棚残暑だらりと垂れてゐし 柴田奈美 牛部屋に蚊の声闇き残暑かな 松尾芭蕉 牛部屋に蚊の声弱し秋の風 松尾芭蕉 おいらん草こぼれ溜りし残暑かな 杉田久女 浅草の蕎麦もどぜうも残暑かな 山本蓬郎 家並すぐ尽きて漁港の残暑かな 長谷川エミ 義理ひとつ果たせる旅の残暑かな 高樋保子 漢方薬煮つめあきらかなる残暑 長谷川秋子 荷くずれのような転た寝残暑かな 菅原俊夫 ぶつかれる蝉の羽音の残暑かな 柏木喜美恵 残暑の雲浚渫船に人見えず 原子公平 残暑なほ捺印かはす甲と乙 那須淳男 豆腐屋のらつぱに走る残暑かな 後藤淑子 ▲俳句画像.jpg 寺町の端のしぶとき残暑かな 橋本榮治 降り足らぬ残暑の雨や屋根の塵 永井荷風 ものわかりすぎて弱気の残暑なる 下村槐太 ◆ 残暑A 秋暑 ◆ 朝の間はかたづいて居る残暑かな 千代尼 芋の葉の大きく裂けし残暑かな 細川加賀 夜も残暑海の風這ふ映写幕 河野南畦 草の戸の残暑といふもきのふけふ 高浜虚子 喪の家の秋暑ひそかに箒草 中村祐子 仏壇の秋暑の扉開けてあり 斉藤美規 朴の葉の大いに裂けて残暑なり 神尾季羊 咲きのぼる秋暑の胡麻に烏蝶 西島麦南 運河暗し秋暑捨つべきところなく 大谷碧雲居 口紅の玉虫いろに残暑かな 飯田蛇笏 大阪の水の上なる残暑かな 小川軽舟 くれなゐの残暑は背中より来ると 櫂未知子 最上川海に出るほかなき秋暑 文挟夫佐恵 花ちりて秋暑に耐へぬ山の百合 飯田蛇笏 秋暑また仏飯の白無惨なり 櫛原希伊子 多羅の花ちりて秋暑の氷室径 石原舟月 日もすがら小屋の牛鳴き残暑煮ゆ 中 勘助 山行けば虻に残暑の一ト盛り 幸田露伴 破蓮に残暑ふたゝびもどりけり 久保田万太郎 生き残る暑さを残暑とぞいふか 上田五千石 如何ともならぬ残暑をなげきけり 阿波野青畝 朝夕がどかとよろしき残暑かな 阿波野青畝 〜残暑〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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