ブック10

〜時候〜

2/5ページ目

 


◆ 晩夏光 ◆
78夏》時候



晩夏光畳の上にジャズ流れ     横山房子

▲俳句画像.jpg



白粥を吹きくれる妻晩夏光     目迫秩父



晩夏光横切る鶏の首立てて     籠倉貞子



晩夏光島の生活の丸見えに    松本三千夫



存在と時間とジンと晩夏光     角川春樹



飛行雲残して行けり晩夏光    天野すて女



シヨウウィンドウに反る人形や晩夏光       小谷伸子



ステーキはミディアム湖の晩夏光  小池龍渓子



海の船河に来てゐる晩夏かな    原田青児



晩夏光生きる限りの身養生     野沢節子



少年の頭上過ぎゆく晩夏の雲    永方裕子



雲の影移るテラスの晩夏かな    木下夕爾



晩夏光バツトの函に詩を誌す   中村草田男

▲俳句画像.jpg



晩夏光刃物そこらにある怖れ    大野林火



鏡台を捨てて新居にくる晩夏    対馬康子



産むといふ遊びをしたき晩夏かな         櫂未知子



段ボール一箱ぶんの晩夏かな    櫂未知子



晩夏の旅家鴨のごとく妻子率て   北野民夫



蝦夷晩夏旅の若者脛長し      北野民夫



伊予晩夏右横書に庁舎の名     北野民夫



一人から目を離さずにいる晩夏   森田智子

▲俳句画像.jpg



魚のごと森を出てゆく晩夏かな   柿本多映



 
◆ 夜の秋 ◆
78》時候



夜の秋の長き廊下を人来たる   石塚秋竹女



夜の秋の臼をつく音誰か死ぬ   加倉井秋を



不肖なり夜の秋より習ひごと    中原道夫



あめだきの鯉の切り口夜の秋    花谷和子



攻窯に残す一灯夜の秋       林十九楼



涼しさの肌に手を置き夜の秋    高浜虚子



夜の秋の燃ゆる浅間を見にや行かむ       水原秋桜子



夜の秋の雲をへだつる障子かな   飯田蛇笏



一と雨のありて山家の夜の秋    佐藤梧林



夜の秋手拍子強くうたひをり    中村雅樹



お茶碗の唐津でありし夜の秋    黒田杏子



蕎麦殻の枕かへせば夜の秋    木附沢麦青



目をやすめ耳をやすめて夜の秋  神尾久美子



夜の秋母臥す畳ふみとほる     野澤節子



旅馴れてトランク一つ夜の秋    星野立子



灯の下の波がひらりと夜の秋    飯田龍太



市街の灯見るは雲の間夜の秋    飯田蛇笏



中年や独語おどろく夜の秋     西東三鬼



ぬけがらの服吊られたり夜の秋   品川鈴子



花火屑踏んで往き来や夜の秋    行方克巳



 
〜晩夏光 夜の秋〜より私の好きな季語と私の俳句
ご感想もよろしくお願いします。





[指定ページを開く]

←前n 次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ