7月の例句集

〜動物〜

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◆ 雨蛙 ◆
678》動物



掌にのせて冷たきものや雨蛙    太田鴻村



雨蛙人を恃みてうたがはず     富安風生

※ 恃みて=たのみて



万太郎なき曇り日の雨蛙      三好達治



雨蛙レインコートの女細身     大野林火



朝のみの瓜の花かな雨蛙     大谷碧雲居



雨蛙飲まず食はずの顔をして    右城暮石



恐る〜芭蕉に乗つて雨蛙      夏目漱石



雨蛙鳴く日よ痛む膝の芯     水原秋桜子



雨蛙めんどうくさき余生かな    永田耕衣



山の子のいつもひとりで雨蛙    中村汀女



蕗の葉に雨蛙ゐるつひに暮れ    山口青邨



雨蛙鳴くやひゞかふ土と水     沢木欣一



麦藁の家してやらん雨蛙        智月



雨蛙声高になるもあはれなり    山口素堂



雨蛙透明な円ころがれり      加藤楸邨



雨蛙石となつたる墓は黙す    水原秋櫻子



曇り来て諸仏面伏す雨蛙     水原秋櫻子



雨蛙告ぐるな邪宗念持仏     水原秋櫻子



雨蛙斉唱日照雨美しく       山口青邨



武家屋敷暗しくらしと雨蛙     堀口星眠



田の神のひとりごちとも雨蛙   星野麥丘人



雨蛙聞く花茣蓙に手をおいて    松村蒼石



葛城の雲のうながす雨蛙     水原秋櫻子



雨蛙よくなく我もミシン踏む    上田芳子



人見知りする幼な子よ雨蛙     伊藤淳子



雨蛙母の通ひし寺を訪ふ       原 裕



雨蛙乗りて浮葉の定りぬ     後藤比奈夫



仏塔に届かぬ声の雨蛙       古舘曹人



遠き日のてのひらに乗る雨蛙    苗代 碧



雨蛙折檻の子のやはらかき     石田波郷



とまる木の色となりたる雨蛙    鈴木豊子



引く草の色より抜けて雨蛙     大滝時司



一湾の汐満ちてきし雨蛙      矢部八重



李白の詩学びそびれし雨蛙    布施キヨ子



集金は残り一軒雨蛙        納谷一光



雨呼んで身の軽くなり雨蛙    加藤瑠璃子



尿前のふるみち失せぬ雨蛙    水原秋櫻子



雨蛙枝おほかたは闇抱き     渡邊千枝子



雨蛙みじかき手紙母のために    石田波郷



わが庭の居ごこちよきか雨蛙    美村文江



雨蛙西日移りて林檎炎ゆ      飯田龍太



雨蛙ねむるもつとも小さき相    山口青邨



雨蛙鳴いて予報を覆す       小島左京



いつからか狭庭にゐつく雨蛙    松尾緑富



保護色に迷うてをりし雨蛙    稲畑廣太郎



雨呼ぶや観世音寺の雨蛙      山口青邨



雨蛙しきりに鳴いて流れ雲     中野三允



雨蛙乾からびて居る日南哉     杉野海棠



坐禅石にねむりふかめて雨蛙    杉本 寛



雨蛙明恵坐禅の宙に鳴く      右城暮石



少しずつ死んでゆく日の雨蛙    高澤晶子



 
〜雨蛙〜より私の好きな季語と私の俳句
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