7/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆青芒 青薄 青萱◆ ５６７８》植物 薄墨の雨雲低し青薄 巌谷小波 切先に微塵の雨や青芒 行方克己 切先の我へ我へと青芒 行方克己 青芒返す一太刀ありしはや 行方克己 自転車が朽ちてをりたる青芒 行方克己 刈状せの青萱空の匂ひせり 熊谷愛子 卓上の灯わたる風や青薄 寺田寅彦 山彦は男なりけり青芒 山田みづえ 青芒より現れぬ猫の顔 平井照敏 母を生むこと残りたる青芒 葛城綾呂 青芒金星吹かれいでにけり 細川加賀 魚を干す板戸の反りや青芒 大木あまり 暦のやうにいつも富士見る青芒 大木あまり 牛のせな僅かに見えぬ青芒 原 石鼎 古道をいたはり遺す青芒 富安風生 青芒三尺にして乱れけり 正岡子規 一条の激しき水や青薄 松本たかし 青萱に水噴くごとく月上る 古屋虹村 青芒もて括りたる新牛蒡 長沼利恵子 青芒ぬけきし風の刃先かな 佐藤よしい 青芒直なる人に疲れけり 宇留野ひとみ 真乙女の香とすれちがふ青芒 千代田葛彦 うなはらを日の走りゆく青芒 ほんだゆき 曇り日の潮騒こもる青芒 吉野トシ子 山彦も島出づるなし青芒 朝倉和江 あらあらと裸馬を駆りをり青薄 伊丹さち子 鞍置きて馴らす仔馬や青芒 平賀扶人 青芒刈るや生るる風の道 藤谷紫映 青芒追ひつけねどもいそぎけり 加藤覚範 顔入れて顔ずたずたや青芒 草間時彦 青芒月いでて人帰すなり 橋本多佳子 如何な日もひとりはさびし青芒 中村汀女 青芒人立つ墓のありにけり 高野素十 白き猫今あらはれぬ青芒 高浜虚子 海原へひた走る青芒原 平井照敏 青芒括りて野性鎮めけり 長山あや 青芒青き戦慄走りけり 小川軽舟 青芒月光村をひろくせり 田中裕明 青芒に生まれて「どうもすみません」 宗田安正 長生や口の中まで青薄 永田耕衣 前の世に風吹くを見つ青芒 島谷征良 唄は世に連れ世は唄にああ青芒 林 翔 青芒一人の道は行きやすし 大峯あきら 蛇踏みし心いつまで青芒 原 石鼎 青萱の雨のはげしくなりにけり 日野草城 青萱をびつしり負ひし汗の顔 大野林火 一管のひもどく祝ぎや青芒生 上田義子 よその子に背さわられぬ青芒 永末恵子 うかつにも指切る始末青芒 川端庸子 分け入るや乳のあたり刺す青芒 原コウ子 狂ひ穂の雨に寒しや青芒 河東碧梧桐 親しみを尾で振る放馬青芒 荒井正隆 落梅を隠さうべしや青芒 相生垣瓜人 雨に立つ信号標や青芒 寺田寅彦 癒ゆべしや剪り添へられし青芒 中村汀女 トンネルの出口かつと日の照青芒 北原白秋 青萱と丈をきそへり吾亦紅 松村蒼石 青芒沖に力の船通る 桂 信子 甘草の花がのぞけり青薄 臼田亞浪 青萱の出穂のしづかに盆の空 飯田蛇笏 貌ぬらすひたひた水や青芒 一茶 ～青芒～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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