4/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 百日紅 ◆ ７８》植物 百日紅雀かくるゝ鬼瓦 石橋秀野 百日紅咲きつぐなかに父老いぬ 大串 章 天辺に百日紅の第一花 山本幸代 枝先へ枝先へ花百日紅 星野立子 採血や雨後なほ燃えて百日紅 楠本憲吉 人厭ふこころ弱りや百日紅 野沢節子 百日紅この叔父死せば来ぬ家か 大野林火 颱風の空飛ぶ花や百日紅 水原秋櫻子 百日紅ごくごく水を呑むばかり 石田波郷 てらてらと百日紅の旱かな 正岡子規 百日紅一村湖に映りけり 猿橋統流子 死神が死んで居るなり百日紅 永田耕衣 百日紅片手頬にあて妻睡る 加藤秋邨 老い母のまなざしに慣れ百日紅 原 裕 先づ黄なる百日紅に小雨かな 夏目漱石 老いゆくを罪と思はず百日紅 横山白紅 ◆ 向日葵 ◆ ６７８》植物 向日葵と立つ門衛や農学部 深見けん二 向日葵のひらきしままに雨期にあり 中村汀女 向日葵に剣のごときレールかな 松本たかし われ蜂となり向日葵の中にゐる 野見山朱鳥 向日葵咲けわれまなむすめひとり持つ 大野林火 ▲俳句画像.jpg 向日葵も油ぎりけり午後一時 芥川龍之介 向日葵やものゝあはれを寄せつけず 鈴木真砂女 夫戻り夜の向日葵を閲兵す 横山房子 向日葵のゆさりともせぬ重たさよ 北原白秋 向日葵や脂ぎりたる鼻のさき 北原白秋 向日葵や瓦礫いつともなく消えて 攝津幸彦 ▲俳句画像.jpg 向日葵の立ちたり焼却炉のほとり 沢木欣一 向日葵のうつむく正午おそろしき 高桑婦美子 向日葵や腹減れば炊くひとり者 原 石鼎 ▲俳句画像.jpg 日を追はぬ大向日葵となりにけり 竹下しづの女 黒みつつ充実しつつ向日葵立つ 西東三鬼 向日葵の大声でたつ枯れて尚 秋元不死男 倒るゝまで枯向日葵を立たせ置く 馬場移公子 ～百日紅 向日葵～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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