7月の例句集

〜動物〜

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◆ 鰻 うなぎ ◆
678》動物



鰻簗木曽の夜汽車の照らし過ぐ   大野林火



黍青く生簀に土用鰻あり      瀧 春一



簀の鰻がんじがらみに育ちをり    中 裕



この竹瓮鰻の入る筈なりし    後藤比奈夫



持ちたくて必ず落とす鰻かな   竹本仁王山



あかつきの湯町を帰る鰻捕り    飯田龍太



土用鰻今日受難日と思ふべし   法本フミ女



店長の売り声もして土用鰻     中沢菊絵



土用鰻うの字大きく紺暖簾     蕪木啓子



土用鰻店ぢゅう水を流しをり   阿波野青畝



遣り過す土用鰻といふものも    石塚友二



鰻食ふ会社勤めを諾ひつ      清水基吉



産み月の娘に天然の鰻買ふ     土井朝子



鰻掻くや顔ひろやかに水の面    飯田蛇笏



竜巻に野蒜飛ぶなり鰻池     水原秋桜子



まだ逃げるつもりの土用鰻かな  伊藤伊那男



芽柳の触れゐる鰻供養の碑     花田由子



鰻裂く情け容赦もなかりけり    渡辺笑子



夜の鰻突くとておろす蔓梯子    藤原如水



川風や鰻を焼いて三代目     大木かず子



平成の茂吉顔して鰻食ふ      細梅数生



まないたの疵曼陀羅や鰻割く   百合山羽公



畦の子ら声つつぬけに鰻捕る   向井いさむ



鰻突く人あり湖の日の落ちて    鳥越三狼



夜の目にも鰻のかたち釣れて来る 青葉三角草



少年の汗もかかずに鰻裂く     岸本尚毅



牡丹をかたはらにして鰻食ふ   和田耕三郎



僧となる鰻も滅入る大暑かな    筑紫磐井



深草にぽつちりと灯や鰻捕り    田村木国



鰻の日なりし見知らぬ出前持    後藤夜半



鰻食ふ役者を捨てし鼻赤く     下田 稔



売物のへちまに似たる鰻筌     関森勝夫



三島の宿雨に鰻をやく匂ひ     杉本 寛



白魚にまじり鰻の仔も透ける    大橋敦子



放生の鰻は桶の円に沿ふ      大橋敦子



みちのくの月夜の鰻あそびをり   加藤楸邨



土間暗く鰻に水を流しおく     森田智子



庖丁で鰻よりつゝ夕すゞみ   小林一茶(53)



白地着て鰻を食べにゆく日あり  後藤比奈夫



浅草の鰻をたべて暑かりし     臼田亞浪



 
〜うなぎ〜より私の好きな季語と私の俳句
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