2/8ページ目 ◆ 梅酒 ◆ 678》生活 わが減らす祖母の宝の梅酒瓶 福永耕二 梅酒飲む波郷を思ひ更に飲む 相馬遷子 梅酒また主と共に古りにけり 秋山万里 一日の疲れ直しの梅酒かな 真鍋蕗径 吾が漬けて吾が嗜まむ梅酒かな 大橋敦子 師は癒えむ梅酒一献胸に沁み (波郷先生居) 細川加賀 梅酒の酔髪の先まで導かる 長谷川昭子 梅酒ふふめば捨てし妻の座翳るなり 山田みづえ 梅を貰ひ梅酒を貰ひ水戸一泊 高野素十 梅酒に身を横たふる松の風 前田普羅 歳月も梅酒の甕も古りしかな 安住 敦 寂然と梅酒の甕を封じけり 村山古郷 わが死後へわが飲む梅酒遺したし 石田波郷 ▲俳句画像.jpg 其の中に梅酒てふもの古りし壷 高浜虚子 梅酒飲む地獄の沙汰に背を向けて 森田幸子 鳩時計啼かぬ日もあり梅酒古る 谷村久美子 七十路の恋めく夕べ梅酒のむ 久常多喜子 古梅酒開くや母の墨の文字 武藤勝代 貯へておのずと古りし梅酒かな 松本たかし 梅酒をかもすと妻は実をおとす 山口青邨 梅酒飲んで太宰治を愛しけり 仙田洋子 もてなさる梅酒に酔ひて戻りけり 長屋せい子 雨の日々梅酒色よくなりにけり 鳥越すみ子 母のふみ来し日の雨や梅酒漬けむ 星野すま子 命惜しむ梅酒を徐々に飲み減らし 白石蒼羽 とろとろと梅酒の琥珀澄み来る 石塚友二 長命寺裏の日盛り梅酒のむ 石田波郷 世の中を梅酒にしづく梅のはて 高橋睦郎 梅酒一口義理人情に責めらるる 村山古郷 ▲俳句画像.jpg 酔郷も梅酒のそれは仄かなり 相生垣瓜人 梅酒二壺成りつつ琥珀うす琥珀 亀井糸游 雑用の中に梅酒を作りけり 阿部みどり女 梅酒をたしなみつつも住めるかな 坊城春軒 ◆ 川開き ◆ 78》植物 日のうちに一の花火や川開 福田素吾 川開き音だけ聞いて寺守る 中嶋秀子 川開き遠きいくさよ耳鳴りよ 宮川としを 天上の父への献花川開き 渡邊千枝子 川開き近づく丸太ころがされ 菖蒲あや 川開きなかったことに川育ち 加藤郁乎 水わたる月のあゆみや川開き 水原秋桜子 夕飯や花火聞ゆる川開き 正岡子規 川開きいま夜の色となりしかな 永井東門居 川開き見にゆく浴衣縫ひにけり 吉屋信子 冴えざえと人住む町や川開き 永井龍男 橋の名の今宵したしき川開き 永井龍男 ぱっぱっと仕事捌いて川開き 梅村四郎 〜梅酒〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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