7月の例句集

生活 行事

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◆ 梅酒 ◆
678》生活



わが減らす祖母の宝の梅酒瓶    福永耕二



梅酒飲む波郷を思ひ更に飲む    相馬遷子



梅酒また主と共に古りにけり    秋山万里



一日の疲れ直しの梅酒かな     真鍋蕗径



吾が漬けて吾が嗜まむ梅酒かな   大橋敦子



師は癒えむ梅酒一献胸に沁み     (波郷先生居) 細川加賀



梅酒の酔髪の先まで導かる    長谷川昭子



梅酒ふふめば捨てし妻の座翳るなり       山田みづえ



梅を貰ひ梅酒を貰ひ水戸一泊    高野素十



梅酒に身を横たふる松の風     前田普羅



歳月も梅酒の甕も古りしかな    安住 敦



寂然と梅酒の甕を封じけり     村山古郷



わが死後へわが飲む梅酒遺したし  石田波郷

▲俳句画像.jpg



其の中に梅酒てふもの古りし壷   高浜虚子



梅酒飲む地獄の沙汰に背を向けて         森田幸子



鳩時計啼かぬ日もあり梅酒古る         谷村久美子



七十路の恋めく夕べ梅酒のむ   久常多喜子



古梅酒開くや母の墨の文字     武藤勝代



貯へておのずと古りし梅酒かな         松本たかし



梅酒をかもすと妻は実をおとす   山口青邨



梅酒飲んで太宰治を愛しけり    仙田洋子



もてなさる梅酒に酔ひて戻りけり        長屋せい子



雨の日々梅酒色よくなりにけり         鳥越すみ子



母のふみ来し日の雨や梅酒漬けむ        星野すま子



命惜しむ梅酒を徐々に飲み減らし         白石蒼羽



とろとろと梅酒の琥珀澄み来る   石塚友二



長命寺裏の日盛り梅酒のむ     石田波郷



世の中を梅酒にしづく梅のはて   高橋睦郎



梅酒一口義理人情に責めらるる   村山古郷

▲俳句画像.jpg



酔郷も梅酒のそれは仄かなり   相生垣瓜人



梅酒二壺成りつつ琥珀うす琥珀   亀井糸游



雑用の中に梅酒を作りけり   阿部みどり女



梅酒をたしなみつつも住めるかな  坊城春軒



 
◆ 川開き ◆
78》植物



日のうちに一の花火や川開     福田素吾



川開き音だけ聞いて寺守る     中嶋秀子



川開き遠きいくさよ耳鳴りよ   宮川としを



天上の父への献花川開き     渡邊千枝子



川開き近づく丸太ころがされ    菖蒲あや



川開きなかったことに川育ち    加藤郁乎



水わたる月のあゆみや川開き   水原秋桜子



夕飯や花火聞ゆる川開き      正岡子規



川開きいま夜の色となりしかな  永井東門居



川開き見にゆく浴衣縫ひにけり   吉屋信子



冴えざえと人住む町や川開き    永井龍男



橋の名の今宵したしき川開き    永井龍男



ぱっぱっと仕事捌いて川開き    梅村四郎



 
〜梅酒〜より私の好きな季語と私の俳句
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