5/19ページ目 ◆ 溽暑 じょくしょ ◆ 78》天文 ※極暑の続くなか、特に不快指数が高く耐えがたい蒸し暑さになること。 錬金の術の衰ふ溽暑なり 中原道夫 溽暑家族日暮は白い花である 高野ムツオ 骨の音させて溽暑の立居かな 大野林火 伝法院通りの溽暑古着売る 橋本榮治 溽暑来背骨はずして生きんとす 杉田 桂 溽暑なる顔にはじけし烏賊の墨 影島智子 北京溽暑水荒使ひして恥じぬ 杉本 寛 殿浦へ溽暑の舟のあそび漕ぎ 能村登四郎 採血の腕逆撫でらるる溽暑かな 内田しんじ これやこの厚底靴に溽暑くる 林 翔 度の合はぬ眼鏡のずれし溽暑かな 當麻幸子 ICU溽暑となりし機械音 中田征二 物売に執念く附かる溽暑かな 池田草曷 思考力雲散霧消溽暑かな 大橋敦子 身一つの置きどころなき溽暑かな 大西 正 迷路めく沈菜市場の溽暑かな 刈米育子 ※沈菜 キムチ 奪衣婆に呉れてやりたき溽暑かな 峯沢洋一 散歩とて徘徊まがひ溽暑かな 坂上香菜 格好など構ってをれぬ溽暑かな 坂上香菜 ◆ 熱帯夜 ◆ 78》天文 石段の影訪ね来る熱帯夜 高野ムツオ 蛇皮線を鳴らし古酒飲む熱帯夜 堀古蝶 中天に赤き月あり熱帯夜 川崎ヒデ子 一卓を旅に囲みし熱帯夜 篠崎代士子 潜水艦のごとく眠りぬ熱帯夜 森須 蘭 熱帯夜しかけのように米とぎに 山崎愛子 浴みても贅肉多し熱帯夜 殿村菟絲子 ビールまづ女に注ぐ熱帯夜 寺岡捷子 付添の固きベツトや熱帯夜 神田道子 窓明り皆煌々と熱帯夜 関口美子 透きとほるものばかり飲み熱帯夜 村田緑星子 見飽きたる顔が隣に熱帯夜 加藤早記子 熱帯夜天使のやうな冷気来し 小関桂子 熱帯夜しやうことなしに北枕 佐々木久子 かなぶんの第一弾の熱帯夜 百合山羽公 熱帯夜万年筆のインク漏れ 柴田奈美 手と足と分からなくなる熱帯夜 五島高資 樹に眠る蝉一点の熱帯夜 対馬康子 熱帯夜赤子怒りて泣きとほす 下田 昭 熱帯夜きのふ蛇みて妻病みし 斉藤夏風 ふくらはぎ重ねて淋し熱帯夜 横山白虹 熱帯夜窓下に鳩のくぐもり鳴く 横山白虹 鳩の背を撫でゐし夢よ熱帯夜 横山白虹 〜溽暑 熱帯夜〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |