18/19ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 夏の山 ① ◆ ５６７８》地理 夏山の上に夏山玖珠に入る 大隈伊津子 借景の夏山となりおほせたる 行方克己 南無妙の声たちのぼる夏の山 永田耕一郎 重ね貼る鬼除け護符や夏山家 能村登四郎 夏山や又大川にめぐりあふ 飯田蛇笏 夏山は明けつつ月は野を照らす 水原秋櫻子 夏山を直(ひた)と出てくる濁り川 安東次男 戸田といふあの夏山の裏は飛騨 橋爪巨籟 夏山やひとえまぶたの我を見る しらいししずみ 大岩のどこより降って夏の山 石田勝彦 夏山へ少年の腕のような道 峠谷清広 夏山や水のいろ香の鯉料理 原 裕 惜別は夏山に濃く人に淡し 上村占魚 山國のその夏山の雄雄しさよ 上村占魚 製錬のにほひかそかに夏山路 (下野足尾銅山) 上村占魚 夏山のうしろ姿か青畳 仁平 勝 夏山のせり上りきて着陸す 菅沢泰子 夏山に向ひて歩く庭の内 高野素十 夕焼けて夏山おのが場に聳ゆ 飯田龍太 ※ 聳 (そび) ゆ 頬杖をつけば夏山眉の上 山口青邨 夏山を統べて槍ヶ岳真蒼なり 水原秋桜子 窓占めて夏山迫る遍路宿 長戸ふじ子 鳶鵙いて夏山風を貯ふる 大島美代子 家継がぬ子が夏山をおりてくる 遊佐光子 夏山を塗るクレヨンの匂ひけり 田川江道 朝靄を引き上げてゐる夏の山 生野優子 夏山に入りて雀を忘れけり 木倉フミヱ ずぶぬれの根つ子焚きをり夏の山 黒田咲子 ひやひやと鎖の垂るる夏の山 小島 健 夏山家一軒すねてとび離れ 富安風生 青空は遠夏山の上にのみ 中村草田男 夏山や雲湧いて石横たはる 正岡子規 夏山は目の薬なるしんじゆかな 北村季吟 緑わく夏山陰の泉かな 蓼太 夏山や山も空なる夕明り 芥川龍之介 大仏や夏山低くめぐらせて 星野立子 夏山がたたなはり雲たたなはり 清崎敏郎 夏山恋う陰毛に白まじりても 見学玄躙 口といふ絶妙なもの夏の山 安東次男 夏山を背に父の忌の膳並び 越智玲子 夏山のスープの中に映れるも 田中冬二 夏山のかぶさつてゐる小駅かな 田中冬二 夏山やうす日のあたる一ところ 芥川龍之介 夏山の見ゆる二階の蔵書かな 山本洋子 夏山を峨々と重ねて坊夜明け 星野 椿 夏山やみ佛素足一歩前に 松村蒼石 ひろびろと奥ありて夏山の靄 松村蒼石 夏山の見ゆる二階の蔵書かな 山本洋子 夏山や解きて大きな朴葉飯 山田弘子 馬崩るともに崩るる夏の山 宇多喜代子 夏山や一人きげんの女郎花 小林一茶(48) 夏山の洗ふたやうな日の出哉 小林一茶(36) ～夏の山～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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