13/19ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 雲の峰 ① ◆ ６７８》天文 雲の峯いくつ崩れて月の山 松尾芭蕉 雲の峰一人の家を一人発ち 岡本 瞳 雑魚買つて入道雲に立ち向う 丸木美津子 雲の峯海のものとし海女潜る 橋本美代子 峰雲に招待席のあるごとし 大木あまり 峰雲や島に一つの井戸涸るる 高左木芳 峰雲へ身を傾けてヨット押す 西村梛子 雲の峰夫の手術の刻迫る 品川鈴子 雲の峰シャツ干してある分教場 岩永はるみ 雲の峰留守の電話が鳴りつづく 吉田ひで女 空つぽの少年の魚籠雲の峰 斉藤幸三 雲の峰静臥の口に飴ほそり 石田波郷 テーブルにリモコン二つ雲の峰 佐々木千代恵 神眠る蒼き氷河に雲の峰 仙田洋子 雲の峰ごみ収集車連なりて 対馬康子 雲の峰いくつ並びて海の盆 森澄雄 船頭のはだかに笠や雲の峰 宝井其角 藪越しに動く白帆や雲の峰 永井荷風 げつそりと日本語痩せて雲の峰 櫂未知子 嵐にも崩れぬものよ雲の峰 上島鬼貫 日曜に遠き月曜雲の峰 嶋田摩耶子 大の字に寝て見たりけり雲の峰 小林一茶 蟻の道雲の峰よりつづきけり 小林一茶 雲の峰もう奪ひあふもののなし 大木あまり 虹懸けて男盛りの雲の峰 沢木欣一 ちちははの墓は異郷に雲の峰 宇佐見ふく うしろより月日蹤きくる雲の峰 飯田龍太 離陸機の翼下湧き立つ雲の峰 塙 きく 雲の峰シャツ干してある分教場 岩永はるみ 牛乳を一気に飲みて雲の峰 和田子 水色の一筆箋(いっぴつせん)や雲の峰 環 順子 父の見しことのみ見えて雲の峰 佐藤恭治 雲の峰より自転車の僧衣くる 中山一路 父よりも母死ぬこわさ雲の峰 大森照子 ストローとコップが残り雲の峰 川嶋隆史 一輛車走り過ぎたる雲の峰 吉村春風子 天竜に舟躍り出づ雲の峰 清水節子 釣人の大きむすびや雲の峰 渡部恭子 牛見えぬ牧の広さや雲の峰 大森三保子 遊ぶ声瀬々にとび交ひ雲の峰 阪井貞子 帆船の刻々帰る雲の峰 広本俊枝 高跳びの少年触るる雲の峰 穐好須磨子 雲の峰水の子にしてひかりの子 仙田洋子 神眠る蒼き氷河に雲の峰 仙田洋子 ヨセミテに雲の峰湧く安息日 仙田洋子 胸に湧く鎮魂曲(レクイエム)あり雲の峰 仙田洋子 初恋のモールス信号雲の峰 仙田洋子 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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