12/19ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 夕立② ◆ 睡蓮に水玉走る夕立かな 西山泊雲 うぐひすの一と声鳴きし夕立かな 岸本尚毅 鯉の背を打ちて夕立のけぶるなり 日原 傳 夕立くる回復室の扉開け 対馬康子 夕立も生かせぬプラトニックラブ 櫂未知子 夕立になる全身を与へては 櫂未知子 人去つて猿臂を掻く夕立雲 原 石鼎 大夕立馬がねずみにもどりそう 小沢信男 夕立や蛙の面に三粒程 正岡子規 夕立や砂にまみれし庭草履 竹久夢二 夕立にうたるゝ鯉の頭かな 正岡子規 夕立や膳最中の大書院 炭 太祇 菱刈りの面を叩く夕立かな 前田普羅 夕立に降りつつまれし島と船 右城暮石 夕立に看板の美女抱き入るる 右城暮石 乾きたる雷鳴夕立去りしあと 大橋敦子 一むれの馬杜を出づ夕立晴れ 田村了咲 夕立や田を見めぐりの神ならば 宝井其角 追ふ如くをとめと走る野路夕立 池内友次郎 雲を吐く三十六峯夕立晴 鈴鹿野風呂 夕立が洗つていつた茄子をもぐ 種田山頭火 夕立や殺生石のあたりより 正岡子規 蜩や向ひの峯は夕立す 寺田寅彦 夕立や我罪ゆるせ天つ神 寺田寅彦 夕立の中を汽笛の吼えてける 寺田寅彦 夕立や戸隠人の竹編める 田中冬二 夕立の簾湖水を渡り来る 田中冬二 夕立に吹きちる物や竹の皮 伊賀沢雉 夕立にやけ石涼し浅間山 山口素堂 夕立やほつり～と石の上 森 鴎外 夕立の来べき空なり蓮の花 芥川龍之介 眠りがたくなれば熱出づ大夕立 石橋秀野 夕立のすんでにぎはふ野町哉 小林一茶(63) 夕立や樹下石上の小役人 小林一茶(57) 竹垣の大夕立や素湯の味 小林一茶(52) 夕立やけろりと立し女郎花 小林一茶(50) 夕立に幾人乳母の雨やどり 森川許六 ～夕立～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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