11/19ページ目 ◆ 夕立@ ◆ 78》天文 一寸ほど地に浸み込んで夕立やむ 予志 鏡中に西日射し入る夕立あと 山口誓子 むら〜と雀が通る夕立晴 前田普羅 夕立やかみつくやうな鬼瓦 小林一茶 降り足らぬ夕立の沖へ夜焚舟 水原秋桜子 浅間から別れて来るや小夕立 小林一茶 雷鳥の巣にぬくみある夕立かな 吉田冬葉 手順よく露店かたづく大夕立 斉藤静枝 夕立のしらしらはれて刃物街 石 寒太 蓮池の小躍りしたる夕立かな 行方克己 ぢゝと啼く蝉草にある夕立かな 高浜虚子 香港の革ジャン市の夕立かな 仙田洋子 月山をまるごと洗ふ夕立かな 仙田洋子 背なの子の弾んでゐるよ夕立中 堤 京子 信楽や夕立上りの小草吹く 伊藤敬子 大夕立来るらし由布のかき曇り 高浜虚子 あをあをとふたたびみたび大夕立 黒田杏子 水牛の尻みな尖る夕立晴 石原 透 かもめ来る夕立あとの桟橋に 原島悦子 夕立やネオン浮かべる水溜り 玉澤淑子 夕立に走り下るや竹の蟻 内藤丈草 土の香と草の香残し夕立過ぐ 樋口澄栄 夕立の上るを待たず阿波踊 上崎暮潮 山の香の庵おそひ来る夕立かな 原 石鼎 夕立の一寸法師庭に跳ね 望月喜好 馬の眼のどこ見るとなく夕立かな 水谷千津子 夕立や大地の匂ひ立ちのぼる 小島阿具里 巣の中に卵が一つ夕立過ぐ 富永光子 熱上る楢栗櫟夕立つ中 石田波郷 ※檪=くぬぎ 夕立は貧しき町を洗ひ去る 青々 夕立や打さしの碁を崩しける 成美 夕立のあとの大気や石拾ふ 渡辺水巴 夕立や草葉を掴むむら雀 与謝蕪村 夕立や鼠巣に死ぬ茶の木原 加藤暁台 夕立に独活の葉広き匂かな 宝井其角 夕立の隙間より来る郵便夫 上西良子 樺の中奇しくも明き夕立かな 芝 不器男 ◆ 夕立A ◆ 睡蓮に水玉走る夕立かな 西山泊雲 うぐひすの一と声鳴きし夕立かな 岸本尚毅 鯉の背を打ちて夕立のけぶるなり 日原 傳 夕立くる回復室の扉開け 対馬康子 夕立も生かせぬプラトニックラブ 櫂未知子 夕立になる全身を与へては 櫂未知子 人去つて猿臂を掻く夕立雲 原 石鼎 大夕立馬がねずみにもどりそう 小沢信男 夕立や蛙の面に三粒程 正岡子規 夕立や砂にまみれし庭草履 竹久夢二 夕立にうたるゝ鯉の頭かな 正岡子規 夕立や膳最中の大書院 炭 太祇 菱刈りの面を叩く夕立かな 前田普羅 夕立に降りつつまれし島と船 右城暮石 夕立に看板の美女抱き入るる 右城暮石 乾きたる雷鳴夕立去りしあと 大橋敦子 一むれの馬杜を出づ夕立晴れ 田村了咲 次頁へ続く 〜夕立〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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