9/10ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 梅雨明 ◆ ７》時候 梅雨明けのただちに蟻の影の土 井沢正江 梅雨明けの裏富士のこの男貌 雨宮きぬよ 富士かけて梅雨明け雲の深さかな 大場白水郎 砂浜に棒ひとつ立て梅雨明けぬ 平井照敏 梅雨明けや深き木の香も日の匂 林 翔 湖に残りし濁り梅雨明くる 松下芳子 梅雨明けの水に揺れをり竹の影 村沢夏風 梅雨明の近き山雨に叩かれて 稲畑汀子 梅雨明けし各々の顔をもたらしぬ 加藤楸邨 梅雨明けの伐るべき枝の荒日射 小澤克己 梅雨明けの川を越えたるブーメラン 勝田澄子 梅雨明けの帽新らしき集金婦 浅見さよ 火星にも洪水の痕梅雨明ける 渡辺重昭 雲を負ふ屋久島見えて梅雨明けぬ 小西藤満 喜寿といひ梅雨明けと聴くけぢめかな 殿村莵絲子 梅雨明けぬ市営プールの一帯も 百合山羽公 窯変のごとく火の島梅雨明けぬ 野上水穂 梅雨明けや麒麟の首は柵をぬき 杉浦静樹 海より梅雨明けてはためく安全旗 有賀辰見 梅雨明けぬ猫が先づ木に駈け登る 相生垣瓜人 耳鳴か梅雨明蝉かとも訊す 篠田悌二郎 梅雨明の天の川見えそめにけり 加藤楸邨 起工式終へし安堵に梅雨明くる 稲畑廣太郎 梅雨明けのいの一番の朝雀 清水基吉 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり 桂信子 木の匂ひ畳のにほひ梅雨明けぬ 朝倉和江 北上川大濁りして梅雨明けぬ 山田みづえ 梅雨明けの鶏を追ふ歩幅かな 今井 聖 うしろより忽然と日や梅雨あがる 加藤楸邨 ～梅雨明け～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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