7月の例句集

〜時候〜

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◆ 夏暁 夏の朝 ◆>
5678》時候



【季語】夏の朝 夏の暁(なつのあかつき なつのあけ) 夏暁(なつあかつき なつあけ げぎょう) 夏の夜明 夏未明




夏未明音のそくばく遠からぬ    野澤節子



読みさして老妓抄あり夏の暁    行方克己



湿原の花に雨ふる夏暁かな     内藤吐天



夏暁の妻の睡りの一途なる    星野麥丘人



鉄棒に下り健康夏の朝       森 竜南



肌ふるゝ風新しき夏の朝      佐藤佳津



まつさらの夏の朝にもう触れえず  平井照敏



夏暁のミサ一人加はる把手の首   津田清子



友の寐にみどりしたたる夏暁かな  飯田龍太



夏未明の風にほとけのかよひ入る  野澤節子



暗しドーム広島の夏暁いまだなり  小林康治



水を汲む豊かな音に夏暁けぬ  阿部みどり女



夏の朝病児によべの灯を消しぬ   星野立子



夏未明銀坑洞に火を点す      吉田木魂



草原に風あと見ゆる夏の朝     太田柿葉



夏暁のこゆきみどりの時間かな   平井照敏



槍穂高晴れ極まりし夏暁かな   金尾梅の門



夏暁の子供よ土に馬描き      西東三鬼



きやべつ抱く乙女夏暁の地に湧けり 三宅一鳴



雌軍鶏をまたぐ雄軍鶏夏の朝    小澤 實



おくれ毛に残りしほてり夏の暁   谷口桂子



旅路いま夏暁の月による      田中裕明



眠らざる夏暁の田は清し      田中裕明



波見えて夏暁に牛飼はれ      田中裕明



わが名書くとき淋しきよ夏の暁  宇多喜代子



夏暁のなほ白燈の船あはれ     山口誓子



山雀の一番鳴きや夏の暁    長谷川かな女



とりかえしつかぬ一事を夏暁   宇多喜代子



夏暁の声つつぬけて辻の婆    宇多喜代子



段々に夏の夜明や人の皃    小林一茶(42)



夏の暁や牛に寝てゆく秣刈   小林一茶(32)



夏の朝めろんの露を享けにけり  入江亮太郎



たったっと鴉の漁る夏の朝     大山 正



 
〜夏の暁〜より私の好きな季語と私の俳句
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