4/9ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 若葉 ◆ ５６夏》植物 ぶな若葉風の形のちぎれ雲 江原富美子 あきらかに雀吹かるゝ若葉かな 原 石鼎 あらたうと青葉若葉の日の光 松尾芭蕉 ありし日の若葉にあらたなる思ひ 寺田寅彦 お茶の間に集りやすし庭若葉 星野立子 きら～と若葉に光る午時の風 正岡子規 ざぶざふと白壁洗ふ若葉かな 小林一茶 つくばひに杓横たふや若葉蔭 高浜虚子 ほととぎす啼くや若葉のはしり雨 立花北枝 みかぐらや若葉影さす春日宮 中 勘助 むぐらさへ若葉はやさし破れ家 松尾芭蕉 やどり木の目を覺したる若葉かな 与謝蕪村 やはらかな風やはらかな萩若葉 福田蓼汀 よい程にたばこのしめる若葉哉 小林一茶(59) わづかなる壁の凹凸蔦若葉 二川茂徳 をちこちに滝の音聞く若葉かな 与謝蕪村 パン種を打つ音寮の若葉雨 鳥居おさむ ピカソ展若葉に染まる人の列 山本圭子 ロープ伝ひ近づく小舟芦若葉 小俣幸子 一せいに橡の若葉の吹かれたる 星野立子 一と日のびし葵祭や若葉雨 高橋淡路女 一箱は英語のみくじ若葉風 篠田恵衣子 三井寺は三千坊の若葉哉 正岡子規 三日の月落ちて夜浅き若葉かな 林原耒井 不二ひとつ埋み残して若葉哉 与謝蕪村 不断着の雀と親し城若葉 首藤基澄 世田谷は桜若葉に行々子 原 石鼎 両岸の若葉押しゆく千曲川 神山果泉 京襲ふ雨のさすがに若葉冷 村田 脩 人の傘抜けて傘さし若葉雨 永井龍男 傘にすけて擦りゆく雨の若葉かな 杉田久女 先の日の侘桜なり若葉せり 相生垣瓜人 先生のいつもの微笑若葉風 久保田万太郎 勝ち得たる砦々の若葉かな 島田青峰 又これより若葉一見となりにけり 山口素堂 反古(ほご)焼いて一枚に悔夕若葉 皆吉爽雨 ※反古/反故 ーにする…なかったことにする 古本の本郷若葉しんしんと 山口青邨 埋もれて若葉の中や水の音 夏目漱石(30) 天窓の若葉日のさすうがひかな 正岡子規 宮様に若葉の日さす画廊かな 長谷川かな女 寐に戻る月の吾家の若葉かな 大谷碧雲居 屋上へあと一息の蔦若葉 中村和子 山崩れ跡消ゆ葎若葉かな 河野美奇 峯の茶屋に壯士餉す若葉哉 与謝蕪村 川底までとどく夕焼若葉どき 古賀まり子 巣を造る小鷺は楚々と飛ぶ若葉 渡辺水巴 巳の刻の地震の照りの若葉かな 野村喜舟 常夜燈夜目にもしるく若葉しぬ 鈴木花蓑 庭若葉煙のやうな雨上る 高木晴子 捨て草鞋蔦の若葉のはひかかる 正岡子規 換空機吐き出す風に蔦若葉 山口牧村 晩鐘(いりあひ)に雫もちらぬ若葉かな 千代尼 書庫暗し若葉の窓のまぶしさに 竹下しづの女 ～若葉～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える [編集] 無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps! |