3/9ページ目 ◆ 余花 ◆ 5夏》植物 北国の余花の盛りを訪ふ旅に 稲畑汀子 余花散るや誰かわづらふ駐在所 前田普羅 余花の駅乗りおくれたる漁婦らしき 京極杞陽 山深く来しこと余花の告げてをり 稲畑汀子 余花落花心に飛花を追ひつづく 殿村菟絲子 残花にも余花にもあらず遅桜 清崎敏郎 音にぶき魚板に訪ひぬ余花の寺 河野頼人 余花なほも咲き白骨の湯の匂ひ 野見山朱鳥 余花の峰うす雲城に通ひけり 飯田蛇笏 望遠鏡に一分半の余花の海 原 裕 やはらかく夫の灰抱く余花夕焼 殿村菟絲子 無意識に骨抱かさる余花白し 殿村菟絲子 予備校のカバン重たき余花の駅 山田尚子 余花明り遡る魚ありにけり 大野林火 余花の雨八十路の老のかんばせに 富安風生 行き行きて余花くもりなき山の昼 飯田蛇笏 仔馬には里初めてや余花白き 大須賀乙字 ベトナムヘ続く鉄路や余花の雨 赤松一鴬 鹿笛に鹿応へ鳴く余花の雨 平野芳子 影を負ふ旅いつまでぞ余花の雨 村上光子 鉄瓶の湯気しなやかに余花の雨 藤井寿江子 妻の祷りこのごろながし余花の雨 五十嵐播水 あづかりし厨は早目余花の雨 中村汀女 一本の余花の明りや雑木山 村上三良 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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