2/9ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 花茨 野茨 ◆ ５６夏》植物 野茨(のいばら) 野薔薇(のばら) 花いばら 茨の花(いばらのはな いばらのか) 花茨(はないばら はなうばら) 吾が服に馬臭のしるく花茨 瀧 春一 川原への道野茨の花のみち 青柳志解樹 海へ出る砂ふかき道花いばら 大井雅人 花いばら故郷の路に似たるかな 与謝蕪村 花いばら、ここの土とならうよ 種田山頭火 花茨平行線の線路かな 横井かず代 花茨大鯉が瀬に出てゐたり 茨木和生 愁ひつゝ岡にのぼれば花いばら 与謝蕪村 古郷やよるもさはるも茨の花 小林一茶 ザイル巻く墓を囲める花茨 大場美夜子 磔像に咲きのぼりつつ花茨 高浜年尾 江漢の塚も見ゆるや茨の花 室生犀星 土地人も迷ふ道あり花茨 稲畑汀子 寂として残る土階や花茨 高浜虚子 花茨仲間はづれの女の子 白石美喜枝 引潮に水藻流るる花茨 林 翔 若き日の星ならなくに花茨 千代田葛彦 田より田へ水の調べや花茨 沢 聰 花茨今日の運勢見てしまふ 近藤伸子 花いばら髪ふれあひてめざめあふ 小池文子 花茨雨ひかり降りひかり消ゆ 渡辺幼魚 跳躍の仔牛何時捲む花茨 岩城のり子 花茨蛍は消えてはさまりぬ 静塔 道のべの低きにほひや茨の花 召波 袖かけて子供の泣くや花茨 五明 花茨惜むべき香を吹き棄つる 正岡子規 強情な子でありし日の花茨 大木あまり 教師呉れしは所詮知恵なり花茨 寺山修司 エスケープして来し丘の花茨 田中冬二 花茨ゴルフボールが孵りさう 鍵和田釉子 茨の花爰をまたげと咲にけり 小林一茶(29) 首塚やとげに咲きたる花茨 中村史邦 馬を追ふ妹にあひけり花茨 河東碧梧桐 山吹のうの花の後や花いばら 与謝蕪村 わがホ句にせめて野薔薇の香もあれな 日野草城 道端に野茨みだるゝごみ捨場 寺田寅彦 伴天連の墓をめぐりて野茨かな 寺田寅彦 十字架や野茨空しく生ひ茂る 寺田寅彦 野茨にからまる萩のさかりかな 芥川龍之介 見えてゐる野薔薇のあたりいつ行けむ 野澤節子 花茨こみちは草に埋もれけり 長谷川 櫂 ペンシヨンヘ疎林づたひや野薔薇の芽 大島民郎 散りいそぐ野茨に水もとどまらず 木下夕爾 籠負ひし海女の野茨隠れかな 藤田湘子 雷雲を待つや野茨のしづけさは 大野林火 鳥海山に雲垂れて来し花うばら 堀 文子 花うばら信濃へ抜ける風ばかり 大獄青児 雁木のごと寄する白波花うばら 野原いくえ ちちははの知らぬ齢を花うばら 千代田葛彦 恙なく家族居ぬ昼花うばら 寺井谷子 花茨(うばら)此の世は遠きランプかな 鳴戸奈菜 誰彼の咳に散りしく花うばら 横山房子 ～野ばら～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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