5月の例句集

〜動物〜

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◆ 雲雀 ◆
4567春夏》動物



オートバイ荒野の雲雀弾き出す  上田五千石



くさめして見失うたる雲雀かな   横井也有



庵室や雲雀見し目のまくらやみ     召波



看護婦の非番の空に雲雀鳴く    高橋富里



まりそれてふと見附たる雲雀哉   小林一茶



読書するまに少年老いて草雲雀   寺山修司



雲雀野に古墳乳房のごと並ぶ   宗像夕野火

▲俳句画像.jpg



日輪にきえ入りてなくひばりかな  飯田蛇笏



雲雀より空にやすらふ峠かな    松尾芭蕉



雨の日は雨の雲雀のあがるなり   安住 敦



朝はしる駒の蹴あげの雲雀かな     蓼太



はなのさく草は巣にせであげ雲雀  松岡青蘿



揚雲雀母校はいまも山を背に    藤岡筑邨



雨の中雲雀ぶるぶる昇天す     西東三鬼



雲雀巣に育つを見つつ通学す    小山白楢



てのひらの匂い雲雀の巣の匂い   坪内稔典

▲俳句画像.jpg



雲雀の巣見つけしことを言はざりし 真鍋蕗径



物草の太郎の上や揚雲雀      夏目漱石



揚雲雀つくづく旅と思ふなり   金久美智子



少年の口臭かすか揚雲雀      行方克己



 
◆ 揚羽蝶 ◆
567夏》動物



揚羽蝶おいらん草にぶら下る    高野素十



木の暗を音なくて出づ揚羽蝶    山口誓子



おのれより巨き影つれ揚羽蝶    福永耕二



揚羽蝶誇りの翅の大破して    山口波津女



捕虫網ふるへてとれぬ揚羽蝶   天野佐喜子



揚羽蝶ひらかなのごと宙舞へり   谷口桂子



海近き駅に降り立つ揚羽蝶     田中裕明



旅に出るやうに家出を揚羽蝶    櫂未知子



ついてゆく揚羽蝶あり撒水車    高野素十



揚羽蝶もつれ合ふとき藍発す    羽部洞然



揚羽蝶飛ぶ密林を知りつくし    右城暮石



絵硝子の秘色をぬすむ揚羽蝶    朝倉和江



揚羽蝶おのれの翳に疲るるや    朝倉和江



漆黒の揚羽蝶彫り陶枕       辻 桃子



揚羽蝶蹤きゆく吾とひと知るや   福永耕二



我が来たる道の終りに揚羽蝶    永田耕衣



揚羽蝶困ず吾在り妻と在り     永田耕衣



稲架 (はざ) 照らす提灯の紋ぞ揚羽蝶      水原秋櫻子



柱状節理揚羽蝶まぎれ入る     駒志津子



晒井の底より見たる揚羽蝶    加藤かけい

※ 晒井(さらしい)=井戸掃除中の井戸のこと



海のいろたたへてうるむ揚羽蝶   朝倉和江



揚羽蝶使者のごとくに遺跡ゆく   鈴木照子



揚羽蝶渡ればやみぬ汐まねき    楠部九二



この道はみなとにつづく揚羽蝶   宗田安正



わが墓を嗅ぎあてにけり揚羽蝶   宗田安正



揚羽蝶鏡に入りて黄を濃くす    谷口桂子



大揚羽蝶牛車の軽き荷の上を   八十島 稔



うつうつと最高を行く揚羽蝶    永田耕衣



鎌倉やことに大きな揚羽蝶     桂 信子



長生やある時間以後揚羽蝶    中尾寿美子



揚羽蝶遠忌の柱叩くかな      柿本多映



絵硝子の秘色をぬすむ揚羽蝶    朝倉和江



揚羽蝶おのれの翳に疲るるや    朝倉和江



揚羽蝶ねむりの国の蒼くあり    桂 信子



壺の蜜ゆるみはじめる揚羽蝶    桂 信子



天降り来て身心臭し揚羽蝶     永田耕衣



 
〜揚羽蝶〜より私の好きな季語と私の俳句
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