4/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 時鳥 ③ ◆ 杜鵑あつらへ向の寝覚かな 尾崎紅葉 杜鵑啼くや伏屋の受験生 尾崎紅葉 椎の木の古葉若葉や時鳥 松藤夏山 橋落してはれたる雨や時鳥 西山泊雲 機関車の火を掻き出すや時鳥 籾山柑子 歌よみの眠たき顔や時鳥 会津八一 淀川の大三日月や時鳥 正岡子規 滝落つる天の破れや時鳥 松根東洋城 炊ぐ音瞼にありて杜鵑啼く 長谷川かな女 石段に瀧なす雨や時鳥 原 月舟 竹の子のひたすらに伸び時鳥 コウ子 竹の子もひかれて遅し時鳥 李由 篠山を突きたる声や時鳥 野村喜舟 聞かふとて誰も待たぬに時鳥 夏目漱石(22) 聞き洩らす皆が聞きたる時鳥 大久保和子 臼程の月が出たとや時鳥 小林一茶(51) 芋の芽の出揃ふ露や時鳥 巴流 落石は火山の散華時鳥 橋本鶏二 蜀魂なくや木の間の角櫓 中村史邦 蜀魂なくや矢をつく雨の中 青蘿 蜀魂待つや柳の小くらがり 杉山杉風 蝕まれやすきキヤベツや時鳥 森田 峠 行燈を月の夜にせん時鳥 服部嵐雪 誰が為に花鳥諷詠時鳥 京極杞陽 起き出でて長き文かく時鳥 会津八一 道々に残した声や蜀魂 千代尼 雲を蹴て月を吐たる時鳥 宝井其角 頬杖の鉄扇いたし時鳥 正岡子規 おもひ切てこちら向く時ほととぎす 千代尼 ほととぎす今は俳諧師なき世哉 松尾芭蕉 ほととぎす傘さして行く森の中 浜田酒堂 ほととぎす啼くや五尺の菖草(あやめぐさ) 松尾芭蕉 ほととぎす啼くや若葉のはしり雨 立花北枝 ほととぎす四時より眠る朝つづき 石川桂郎 ほととぎす声横たふや水の上 松尾芭蕉 ほととぎす夜明けに雨をのこしけり 宮津昭彦 ほととぎす夜明の前に朝餉来て 黒坂紫陽子 ほととぎす大竹薮を漏る月夜 松尾芭蕉 ほととぎす宿借るころの藤の花 松尾芭蕉 ほととぎす明石の夜雨須磨の月 村上黍月 ほととぎす朝は童女も草を負ふ 水原秋櫻子 ほととぎす梢移りに雨意激し 木村蕪城 ほととぎす水戸海道も夜船なり 山店 ほととぎす消え行く方や島一つ 松尾芭蕉 ほととぎす滝よりかみのわたりかな 内藤丈草 ほととぎす童女仏の顔なせる 佐野良太 ほととぎす笑める見返りの弥陀の像 長谷川かな女 ほととぎす耳新しくなりにけり 沢木欣一 ほととぎす聞きたる枕正しけり 瀧澤伊代次 ほととぎす聞くべき妻もあらなくに 吉田絃二郎 ほととぎす茶摘み了へ来て縁にならぶ 羽部洞然 ほととぎす裏見の滝の裏表 松尾芭蕉 ほととぎす足袋ぬぎ捨てし青畳 鈴木真砂女 ～時鳥～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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