5月の例句集

〜動物〜

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◆ 時鳥 A ◆



我宿の山梔子しろし杜宇      松岡青蘿



我汝を待こと久し時鳥       小林一茶



日盛りの時鳥啼く杉の山      吉田冬葉



明けやすき夜ぢやもの御前時鳥 夏目漱石(28)



明け方のこゑのはじめの蜀魂    中田剛春



暁や見たきもの巣の時鳥      渡辺水巴



春過てなつかぬ鳥や杜鵑      与謝蕪村



時鳥しののめ明り樹海より     福田蓼汀



時鳥つゝじまぶれの野よ山よ  小林一茶(50)



時鳥なくや若葉のはしり雨     立花北枝



時鳥なけなけ一茶是に有      小林一茶



時鳥なけや頭痛の抜る程    小林一茶(57)



時鳥みがきあげたる仏具かな    青木月斗



時鳥ゆふづく町にセロリ買ふ    堀口星眠



時鳥一声に月落ちにけり      藤野古白



時鳥一寸先の闇の聲 寺田寅彦



時鳥一尺の鮎串にあり       正岡子規



時鳥二聲半で過ぎにけり      松瀬青々



時鳥千住あたりは月夜哉      正岡子規



時鳥厠半ばに出かねたり      夏目漱石



時鳥古き夜明のけしきかな     高井几董



時鳥垣辺のわらび闌けにけり    芝不器男



時鳥夜は葎もうつくしき    小林一茶(45)



時鳥夜滝を見る山の道       正岡子規



時鳥女はものゝ文秘めて    長谷川かな女



時鳥我身ばかりに降雨か    小林一茶(29)



時鳥旅なれ衣脱ぐ日かな      井上井月



時鳥日蝕の天傾きて 加藤楸邨



時鳥暁傘を買せけり 榎本其角



時鳥河止め触れる夜の駅      西山泊雲



時鳥火宅の人を笑らん     小林一茶(44)



時鳥筆を投じて起たんとす     森 鴎外



時鳥繁く鳴く夜の粽かな      野村喜舟



時鳥蠅虫めらもよつく聞け   小林一茶(57)



時鳥通夜の枕は扇かな  青蛾



時鳥野に甘藍の渦みだれ     水原秋櫻子



時鳥鰹を染めにけりけらし     松尾芭蕉



時鳥鳴くに力を得て水車      佐野美智



時鳥鳴くやと待てば蜘の糸     高井几董



時鳥鳴くや影絵の筏乗り      野村喜舟



時鳥鳴くや木曽路の初桜        素山



時鳥鳴くや湯揉みのかしがまし   野村喜舟



時鳥鳴くや魂持つ山の樹々     野村喜舟



月の前通るも見たし杜鵑      尾崎紅葉



月代にある遠山や時鳥       尾崎迷堂



朝釣りに水白み初む時鳥     島田九萬字



木を立ちて木にうつる間ぞ時鳥     寿仙



未来記にありや弥生の時鳥       三四



杉雫に傘濡れまされ時鳥     大谷碧雲居



杜の灯にそぶ降る雨や時鳥     村上黍月



杜宇古郷をめぐる夢ぞきく     松岡青蘿



 
時鳥Bに続く



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