5月の例句集

生活 行事

8/8ページ目

 


◆ 夏暖簾 ◆
567》生活



父を知る祇園の女将夏暖簾     大橋敦子



カステラの老舗灯す夏暖簾     中尾杏子



駒彫つて出羽路に古りし夏暖簾   大島鋸



山画かれし二匹の鮎や夏暖簾   北川与志昭



新しき厨にゆれる夏暖簾    和久津フミエ



その奥に妻の城ある夏暖簾     高橋悦男



夏暖簾掛け替へしより風通ふ   村川きぬ江



夏暖簾河童三匹ひらひらす     福田蓼汀



生涯を妻たるを得ず夏暖簾    鈴木真砂女



吹き上げて廊下あらはや夏暖簾   高浜虚子



大らかに孕み返しぬ夏暖簾     富安風生



夏暖簾出て五六歩の機嫌なり    小泉旅風



うち寄せる波染め抜きて夏暖簾   唐橋秀子



菓子選む女の小腰夏暖簾      長澤寛一



夏暖簾垂れて静に紋所       高浜虚子



「めし」とのみ男ことばの夏暖簾  北野民夫



なにもかも透けて色濃き夏暖簾  宇多喜代子



頭にて突き上げ覗く夏暖簾



夏のれん掛けたる日より夏の茶屋  金子蜂郎



をんな手にここまで仕上げ夏のれん      久保田万太郎



夏のれん釣りて幽けく明け暮るゝ 相生垣瓜人



座敷より厨を見せず夏のれん   大場白水郎



舞終へて楽屋へかへる夏のれん   武原はん



夏のれん吹かれて太き柱見ゆ   合田丁字路



わんこそば食べにどやどや夏のれん 荒井正隆



夏のれん風そよりともせざりけり       久保田万太郎



家内中芝居の留守の夏のれん  久保田万太郎



ふきぬくる風に悔なし夏のれん 久保田万太郎



愛想よき泥棒猫来夏暖簾      大野岳翠



青蓼の厨も見えて麻暖簾      泉 鏡花



手作りの暖簾に替へて夏に入る   種市清子



明易き人の出入や麻暖簾      前田普羅



乙鳥や赤い暖簾の松坂屋    夏目漱石(29)



 
〜夏暖簾 夏のれん〜より私の好きな季語と私の俳句
ご感想もよろしくお願いします。





[指定ページを開く]

←前n 章一覧へ

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ