7/8ページ目 ◆ 簾 すだれ ◆ 567》生活 簾あむ音が簾の中にある 井上冨月 みづうみへひたと簾や樗の実 田中裕明 伊予簾賑はひ見する共同湯 松崎鉄之介 一枚の簾に島のかくれけり 茂野一子 簾吊り芭蕉布を織る伏屋かな 南上加代子 青簾裏畠の花を幽にす 芥川龍之介 古家や奈良の都の青簾 正岡子規 大阪の夕凪に馴れ簾捲く 大橋越央子 慎ましき暮しに古りし伊予簾 中川和喜子 世の中を美しと見し簾かな 上野 泰 青簾うなじ剃る灯のやはらかに 鷲谷七菜子 季無しの簾ながらに夏めきぬ 岡本 眸 木屋町の簾隠りに寝る灯かな 石橋秀野 蜑が家の簾の裾の浦島草 山口青邨 夕凪を客にわびつつ簾捲く 五十嵐播水 簾戸入れて我家のくらさ野の青さ 橋本多佳子 日は遠く衰へゐるや軒簾 松本たかし 古簾越しに起居のしとやかに 高浜虚子 晩年の月日聳える青簾 桂 信子 清流につき出し二階青簾 星野立子 河岸船の簾にいでし守宮かな 飯田蛇笏 末席の風よく通る青簾 石垣幸子 軒簾巻けば夕星またたける 及川隆夫 瓦斯の灯は青簾越しなる夏の虫 北原白秋 いつまでも簾西日の船料理 後藤暮汀 涙のごふひとみえてゐる簾かな 木下夕爾 住みあきし我家ながらも青簾 永井荷風 のこりなく牡丹葉になり青簾 下村槐太 夕簾捲くはたのしきことの一つ 藤原 梵 つづきもの書きはじめたる青簾 久保田万太郎 手探りの病の簾巻きにけり 小笠原和男 雨を見る白き面輪や青簾 日野草城 父でゐる時の眼鏡や青簾 細谷喨々 庭傾き映れる鏡青簾 阿波野青畝 夕月やはづさんとする青簾 星野麦人 古簾上げ夕顔の末の花 後藤夜半 亡母つりしままの簾に夜々いこふ 吉野義子 青簾好いた同士の世帯かな 尾崎紅葉 人生きて残すは悔や簾捲く 鈴木真砂女 黒猫のさし覗きけり青簾 泉 鏡花 逝く夏の簾をかかげ何も見ず 柿本多映 青簾あの世この世もいま灯し 村越化石 あさがほの濃きいろがちや簾越し 久保田万太郎 しんとして青田も見ゆる簾哉 小林一茶(50) 身一ッや死ば簾の青いうち 小林一茶(43) 簾なき流寓の夏過ぎむとす 山口誓子 ※流流寓 りゅうぐう/故郷を離れた地 花百合や隣羨む簾越し 芥川龍之介 物ごLに采女 (うねめ)の聲や青簾 井上井月 >※ うねめ=宮仕えの女官 朝雨や簾ごしなるなしの花 加舎白雄 簾に入て美人に馴る燕かな 服部嵐雪 ※若い燕 〜簾〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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