7/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 青あらし ◆ ５６》天文 青あらし柱に牛の誕生日 小原啄葉 青あらし天守に登る草履あり 前田普羅 青嵐吹き残したる鷺の翔つ 進藤一考 カラスらを洗い尽さん青あらし 汎 馨子 家中を灯しもの書く青嵐 長谷川秋子 青あらし濠わたる蛇を吹き戻す 水原秋桜子 青嵐電車の音と家に来る 山口誓子 青あらし吹きぬけ思ひくつがへる 加藤楸邨 青嵐一蝶飛んで矢より迅し 高浜虚子 たてがみが欲しいと思ふ青嵐 小倉涌史 青嵐麒麟は首を伸ばし切る 西明更風 母の名と同じ橋の名青嵐 細田いずほ 青嵐馬は蹄を打ち鳴らし 星影美紗 漁港みな竜王祀る青あらし 前田鶴子 青あらし滝壺に蛇落しけり 藤原如水 青嵐ホルスタインの腰聳え 岡本まち子 引く馬に仔馬は跳ねて青あらし 石川桂郎 米倉へ欅並木の青あらし 須賀井せつ子 鶏百羽一羽ころげし青嵐 加藤楸邨 雉子の声青嵐をも劈(つんざ)けり 相生垣瓜人 滝の上に出て滝見えず青嵐 松本たかし 高芦に打ち込む波や青嵐 臼田亜浪 猫ありく八ツ手の下も青あらし 前田普羅 青嵐魚突く舟の傾けり 蝶衣 青嵐村埋没の秘話今に 吉村ひさ志 青嵐手枕熱く目覚めたる 岡本 眸 一斉に飯食ふ僧や青嵐 岸本尚毅 牛肉を妻に食はさん青嵐 岸本尚毅 青嵐掲揚台に何もなし 西村和子 飛ばさるる赤子のものや青あらし 仙田洋子 青嵐明日を怖がる人といて 二村典子 鳶もまたしたしき鳥よ青嵐 田中裕明 報道のその外側を青嵐 櫂未知子 青嵐倒れずに行くローカル線 久郷紅楓 萱の中に鼻摺る百合や青嵐 杉田久女 青嵐の到ると見ゆる遠樹かな 日野草城 手術着に子の血一点青嵐 毛塚静枝 魚籠さげて山越す人や青あらし 大串 章 とまり木に老いける鷲や青嵐 水原秋桜子 白鷺の並み居る松や青嵐 寺田寅彦 山道や葛のうら葉に青嵐 寺田寅彦 来て見れば軒はふ薔薇に青嵐 芥川龍之介 青嵐鷺吹き落す水田かな 芥川龍之介 仏壇をゆすりに来たり青嵐 原田 喬 一筆の眉持つこけし青あらし 佐川広治 行灯を虫の巡るや青あらし 小林一茶(54) 大木に熊の爪跡青あらし 飯田龍太 大手より源氏寄せたり青嵐 夏目漱石(30) 青嵐住みなすといふ日数かな 中村汀女 滞船のひしめき摶つや青あらし 前田普羅 少年のサイ口の家や青嵐 京極杞陽 荒磯や月うち上げて青あらし 大島蓼太 城山の浮み上るや青嵐 正岡子規 汽車見る見る山を上るや青嵐 正岡子規 千年の礎を吹く青嵐 臼田亜浪 青嵐至ると見ゆる遠樹かな 日野草城 寝ころんで何の思案か青嵐 長谷川 櫂 ～青あらし 青嵐～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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