6/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 青葉潮 青潮 ◆５６７》地理 青葉潮ひびく月夜となりにけり 三上良朗 生垣のまぶしくなりぬ青葉潮 檜 紀代 縞なす青潮一老まじる鰹船 飴山 實 昆布を採る身に青潮を溢れしめ 菊地滴翠 海鼠なり青潮の底揺すれるは 杉田智栄子 青潮の底まで見えて鱚を釣る 玉木嘉一 聖母月青嶺青潮あひ響き 伊丹さち子 わが夢のうちを流れぬ青葉潮 仙田洋子 青潮のもまれ躍れり鰤と見ゆ 出羽里石 神島を浮べて迅し青葉潮 宮下翠舟 青潮に炬火抛げ和布刈神事果つ 横山房子 青葉潮みちくる一期一会なる 細見綾子 青潮ようたたねの妻洗いざらす 伊藤淳子 象岩の鼻先たたく青葉潮 上田日差子 南国の太陽微塵青葉潮 吉原文音 青葉潮万智の歌誦す変声期 吉原文音 青潮に石花菜(てんぐさ)の花は深けれど 山口誓子 青葉潮ピアスきらりと稽古海女 大東晶子 椰子の実の乗って来さうな青葉潮 塚腰杜尚 青葉潮みちくる一期一会かな 細見綾子 青潮に出て弓なりや雪解水 羽部洞然 ソドム見え青潮に浮く縄梯子 八木三日女 青潮へ散る日をおもふ夕ざくら 大島民郎 ◆ 走り梅雨 句集 ５６》天文 耳掻きをもつて入院走り梅雨 山田ひろむ 走り梅雨ちりめんじゃこがはねまわる 坪内稔典 海亀が頭を上げて見る走り梅雨 上野さち子 他人にやる子を眺めをり走り梅雨 猿橋統流子 いちじくの広葉潮来の走り梅雨 井本農一 紐ゆるみ届く小包走り梅雨 川村紫陽 走り梅雨刈られていまだ麦青き 相馬遷子 天水に頼れる島の走り梅雨 工藤芳久 木の又に巣組みし鷭や走り梅雨 田中敦子 救急車裡手負ひ妻抱く走り梅雨 小林康治 中吊りの過激な見出し走り梅雨 高橋弘道 傾ぎつく河口の渡船走り梅雨 亀井糸游 青畳夜を匂へり走り梅雨 大橋敦子 肉・葱・馬鈴薯ごつた煮にして走り梅雨 能村登四郎 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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