4/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 茅花流し ◆ ５》天文 ※ 茅花流し(つばなながし) ５月初恂、筍梅雨と呼ばれる梅雨にも似た長雨時期、畦道や河原などいたるところに生える茅萱(ちがや)に、吹きつける雨を含んだ南風のこと。 大患を経し胸中茅花流しかな 中原道夫 あによめのゐずなり茅花流しかな 行方克己 水の面の凹みし茅花流しかな 岸田稚魚 茅花流しサルベージ船の錆こぼす 栗山妙子 茅花流し水満々と吉野川 松崎鉄之介 青空のつめたき茅花流しかな 鹿野恵子 昨日今日能登ゆく茅花流しかな 霊園文子 段畑に人ゐて茅花流しかな 大谷たか子 日月や茅花流しの野路の空 室積徂春 空海の筆跡茅花流しかな 白澤良子 和服着て茅花流しの日なりけり 光木正之 同齢者老い透明な茅花流し 能村登四郎 生きること死ぬこと茅花流しかな 岸田稚魚 径ほろび茅花流しの塩屋跡 桂樟蹊子 旅枕夜目にも茅花流しかな 沼尻巳津子 めつむりて茅花流しに流さるる 福永耕二 ◆ 筍流し ◆ ５》天文 ※ 筍流し(たけのこながし) ５月初恂、筍梅雨と呼ばれる梅雨にも似た長雨で、筍がよく生える頃、竹林に吹き渡る雨を含んだ南風のことを指す。 遠汽笛筍流しにくぐもれり 田中雅子 ぞんぶんに降つて筍流し止む 成瀬桜桃子 雀の貌濡らす筍流しかな 中田 剛 筍流し沈める屋根を被て夕餉 長谷川かな女 母に随き筍流しこそばゆし 岸田稚魚 旅衣じめと筍梅雨にあり 青木月斗 岩の面に筍梅雨を溜めて澄む 井沢正江 筍が好きで筍梅雨許す 後藤夜半 ～茅花流し 筍流し ～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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