3/8ﾍﾟｰｼﾞ目 ◆ 植田 ◆ ５６》地理 いとけなく植田となりてなびきをり 橋本多佳子 さつぱりと植田三枚夕景色 柴田白葉女 なつかしき程の雨降り植田かな 高浜虚子 みちみちて水の寝息の植田村 熊谷愛子 みなぎりて水のさみしき植田かな 草間時彦 やや小さき足跡混じる植田かな 川村紫陽 一本の桐の咲きゐる植田かな 岸田稚魚 一枚の植田ひかれり神楽笛 佐野美智 一棹の鳥を野末に植田寒む 高井北杜 余呉どこも老の手植田乱れなき 古賀まり子 余呉の鳶植田に魚を落しけり 石田勝彦 千枚に継子のごとき植田かな 橋本榮治 南風や植田濁りにとぶ雀 吉岡禅寺洞 城囲む植田の緑日日濃ゆく 福田蓼汀 夕焼のうつりあまれる植田かな 木下夕爾 大雨に濁りかへせし植田哉 青木月斗 天の神地の神たちに植田澄む 右城暮石 奥能登や植田と海と隣り合ひ 小澤 裕 学校前の日毎に植田一つづつ 中 拓夫 完全に植田となりて誰もゐず 池田秀水 小波の立ちてうれしき植田かな 高野素十 弥彦山まで植田さざなみ続きけり 佐川広治 手術後の安静に似て植田あり 松倉ゆずる 整然として植田あり朝焼す 相馬遷子 日が射して植田緑の美を尽くす 山口誓子 早乙女の重なり下りし植田かな 高浜虚子 暁の不二植田を前の焚火跡 木村蕪城 木曾の旅日暮も植田あかりかな 古賀まり子 根付きゆく静けさにあり大植田 田中照子 植田はや白鷺の舞ひ下りにけり 志水圭志 植田は鏡遠く声湧く小学校 殿村菟絲子 植田まだ空を映してゐるばかり 高浜年尾 植田より植田におちる水の音 田中冬二 植田寒岳が平たく写りたる 野村仙水 植田成る間伸びのこゑの夕蛙 及川 貞 植田村帰化亀駆除に一騒動 高澤良一 植田澄み飛燕虹よりはるかなる 西島麦南 澄む植田人総立ちの灯の汽車過ぐ 永田耕一郎 産声の打ちわたりたる植田かな 関戸靖子 皆大き足跡ばかり植田澄む 菊池光彩波 能登は今植田づくしの水の国 安居正浩 菖蒲田と植田と水を分ち合ふ 細見綾子 鯉の仔を放ち植田は夜となる 田中冬二 ふるさとは植ゑしばかりの田の色に 山田弘子 分教場植ゑしばかりの田が窓に 玉置かよ子 径ぬれてをり今植ゑしばかりの田 片岡片々子 植ゑしざりつつ見る田はや風そよぐ 篠原 梵 植ゑし田に夕焼淡くみだれたり 相馬遷子 植ゑし田に大落日の宿りける 土生耕石 植ゑし田の中の巌や忘れ笠 飯田蛇笏 泥手泥足なほ植ゑ残る田がありて 津田清子 湖べりに植ゑ出した田の青みかな 井上井月 胴亀や昨日植ゑたる田の濁り 森川許六 高みの田低き田のみな植ゑ進み 高木晴子 ～植田～より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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