5/9ページ目 ◆ 立夏 ◆ 塀塗つて立夏一日よごれけり 荒井正隆 笑ひをる夫の肋(あばら)に立夏かな 伊藤多恵子 杖ひとつ生身を支ふ立夏かな 富田淙子 陶窯の火の色驕(おご)る立夏かな 木下夕爾 西國の駅に夜明を待つ立夏 田中裕明 大樹いま水さかのぼる立夏かな 辻美奈子 立夏今日母となるべき告知受く 上田日差子 筆に墨たっぷり吸わせ立夏なり 好井由江 子を発たす立夏の駅の草の丈 石井直子 ▲俳句画像.jpg 指くめば心音の波立夏かな 野澤節子 ふるさと 山を盾とす立夏かな 原 裕 街角のいま静かなる立夏かな 千葉皓史 ◆ 夏立つ 夏に入る ◆ 仕付糸バシッと抜きて夏に入る 神尾潤子 雲映す防弾硝子夏に入る 櫂未知子 夏立つや強く脂(やに)噴く桜の木 小澤 實 橡(とち)の葉の筋目正しく夏に入る 岩岡中正 金雀枝の黄金焦げつつ夏に入る 松本たかし ▲俳句画像.jpg ※金雀枝 えにしだ 夏に入る等身鏡の吾に喝 長友千穂 夏立つやわがために開く自動ドア 浦川哲子 夏立つや忍に水をやりしより 高浜虚子 ゆでてなほ海老たくましや夏に入る 鈴木真砂女 手作りの暖簾に替へて夏に入る 種市清子 山岳書増えて書棚も夏に入る 河野南畦 波状なる板ならぬ巌夏立ちぬ 中原道夫 ◆ 夏来る ◆ 田水よく流れて村に夏が来し 松本巨草 ▲俳句画像.jpg 夏来るらし貝がらのストラップ 黛まどか 夏来る回転寿司の彼方より 櫂未知子 山山の傷は縦傷夏来る 三橋敏雄 皿に盛るバジルバジリコ夏来る 橋本榮治 トルソーの裸婦の量感夏来る 松本三千夫 子に母にましろき花の夏来る 三橋鷹女 白鳥の胸の翳りや夏来る 永方裕子 白波の聖者行進夏来る 上田日差子 ▲俳句画像.jpg おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼 ひかる夏来るよ並び石仏 村越化石 しまうまがシヤツ着て跳ねて夏来る 富安風生 〜夏来る〜より私の好きな季語と私の俳句 ご感想もよろしくお願いします。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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