5月の例句集

〜時候〜

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雨筋を見て春惜しむ大庇     町田しげき



春惜しむ夕べいのちのすみれいろ 櫛原希伊子



惜春や白き日暮を繰返し     櫛原希伊子



春惜しむ脱ぎすてし衣に冷えもどり 伊藤京子



木喰仏春惜しむかに面かくす    茂里正治



好きな道好きなだけゆき春惜しむ  茂里正治



ふらと出し駅裏に春惜しみけり   茂里正治



多佳子亡き奈良や阿修羅と春惜しむ 吉野義子



 
◆ 春惜しむ B ◆


親子ほど違ふ二人で春惜しむ    右城暮石



国分寺へ惜春の道なつかしく   小原菁々子



春惜しむ奔流に月さしわたり    石原舟月



農場に大櫻あり春惜しむ      西本一都



のろあそぶ興安の春惜しみけり   田村了咲



惜春やここのわたりの金蔵院   八木林之介



人も旅人われも旅人春惜しむ    山口青邨



春惜しむ心と別に命愛(を)し    富安風生



惜春や思ひ出の糸もつれ解け    星野立子



惜春やもつとも遠き友に文     井沢正江



子の髪を編んで結んで春惜しむ 野見山ひふみ



春惜しむ宇治十帖をひらきしまま       長谷川かな女



見ぬ人と春惜しみあふ便りかな  高橋淡路女



惜春の瞳の片寄れる猫目石     後藤綾子



憶良の山旅人の水城春惜しむ    下村梅子



ふたかかへほどの榧あり春惜しむ  山本洋子

※ 榧(かや)



身ひとつの惜春運ぶ鉄路あり    山田弘子



春惜しみかつ犯人の捕縛まつ   田川飛旅子



春惜しむ風の一日や船の上     永井荷風



今日会ひて今日去る人と春惜しむ  村越化石



春惜しむ人それぞれに歩をゆるめ  木下夕爾



草堤に坐しくづほれて春惜しむ  松本たかし



亡きひとと在り惜春の鯛の肉    中島斌雄



春惜しむ水にをさなき浮葉かな   中村汀女



寒山に拾得に逢ひ春惜しむ    深川正一郎



仲良しのいとさんも居て惜春忌   京極杞陽



春惜しむ宿やあふみの置火燵    与謝蕪村

※春之部 ■ ある人に句を乞はれて



パンにバタたっぷりつけて春惜しむ      久保田万太郎



 
〜春惜しむ〜より私の好きな季語と私の俳句
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