4月の例句集

生活 行事

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◆ 遍路 B ◆
345春》行事


布浅黄女人遍路の髪掩ふ     中村草田男

※ 掩ふ おおう



中二階くだりて炊ぐ遍路かな    芝不器男



著莪咲いてせはしくなりぬ遍路宿 五十崎古郷

※ 著莪 シャガ



熟睡中身より倒るる遍路杖    佐野まもる



眼に遣るは遍路の白のどの部分  加倉井秋を



蚊帳小さく小さくたゝめる遍路の荷       合田丁字路



遍路の子手をひかれつゝふりかへり       松尾いはほ



老遍路遊び盛りの子をつれて    小島左京



お遍路のあへてこごしき道をとり  上崎暮潮



めい〜の影曳いてゆく遍路かな   上崎暮潮



お遍路の静に去つて行く櫻     高浜年尾



荷をおろし仏へ立ちし遍路かな  深川正一郎



尾根わたる杖もさだかに遍路かな  皆吉爽雨



雲辺の寺へ遍路の鈴二つ      岡崎 伸



阿波かなし海より低き遍路道    今福心太



お遍路が一列に行く虹の中     渥美 清



岩がくれ浪がくれゆく遍路かな   野辺鈴雨



塩田を雲とへだてゝ遍路ゆく   阿波野青畝



紅の櫛ふところに阿波遍路     有馬朗人



月の出をうしろにきえし遍路かな  渡辺水巴



金蝿のきらきらとして遍路かな   岸本尚毅



透明の合羽に遍路衣かな      小澤 實



ありんこはありんこにあふ遍路道  如月真菜



木蓮にたどりつきたる遍路かな   岩田由美



兄自殺母水死吾夢遍路       星野石雀



駆け落ちと紛ふ遍路に出会ひけり  櫂未知子



遍路笠かぶりし目路にまた風花  橋本多佳子

※ 初春の風花(雪)



遍路杖倒れて土間の闇ひびく   佐野まもる



延命水遍路杖にも一雫       手塚美佐



街道を出でてお遍路一列に     白山晴好



われらにも一菜の膳遍路宿     高浜年尾



まづ一歩大門いづる遍路かな   清家桂三郎



結願の遍路と共の湯舟かな     早川典江



雨風の遍路飛ばされつつ行けり   宮津昭彦



遍路宿白衣ならぬは罪めけり    影島智子



遍路笠して今生を眺めをり    町田しげき



遍路らに枝たれてゐる大桜     羽部洞然



西開くまま西行きて正遍路    加倉井秋を



松林抜けきれざりし遍路の死処  加倉井秋を



喜捨享くたび影ちぢまりて遍路婆 加倉井秋を



こざつぱりしたる坂東遍路かな   西本一都

※坂東三十三観音 巡礼・遍路の旅



遍路やどばかりの町を通りけり   西本一都



 

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