9/9ページ目 ◆ 春灯 しゅんとう はるともし◆ 234》生活 病窓の一つは母の春灯 鈴木昌江 春灯にひとりの奈落ありて坐す 野澤節子 春灯下金平糖の赤白黄 高浜年尾 春灯や女は持たぬ喉佛 日野草城 春灯祇園は道へ零れけり 金田志津枝 近松の遊びし茶屋の春灯 山本圭子 春灯や「ほ」の席で見る橋之助 長戸弥知香 春灯やはなのごとくに嬰のなみだ 飯田蛇笏 織り上る紬(つむぎ)にほへり春灯 氏家さち子 明日嫁ぐ子に家ぢゆうの春灯 堀 曜子 ▲俳句画像.jpg4点 上海にあり春灯の下に在り 三宅清三郎 春灯の因幡の宿の茶粥かな いちろ 春灯をりをり野路ともつかぬ轍道 仲村草田男 みどり児の瞳の中の春灯 今橋眞理子 仮縫のピンを鎧ひて春灯下 嶋田摩耶子 句仏のごとき面々春灯 落合水尾 天命といふ春灯に似たるもの 齋藤愼爾 一つある霞が浦の春灯 岸本尚毅 先斗町春灯洩るも洩らさぬも 西村和子 春灯を一人占めして夫の留守 西村和子 子の寝息確かめ消しぬ春灯 西村和子 春灯の壁に弥勒の耳の影 西村和子 春灯の暗きに心魅かれゆく 西村和子 春灯原書の革の饐ゆるなり 小川軽舟 からまつの林に遠し春灯 小川軽舟 氏素姓なくて美し春灯 吉屋信子 春灯の山へのびゆき港町 高浜年尾 みな富めるごとくに集ひ春灯 小川匠太郎 春灯下匂ひのごとく少女座す 櫛原希伊子 春灯別るべく刻充たしをり 吉野義子 妻へ書く便り春灯を低くする 加倉井秋を まことより嘘が愉しや春灯 吉屋信子 待つ人のゐる明るさの春灯 片山由美子 仰山に猫ゐやはるわ春灯 久保田万太郎 春灯にベビーベッドの位置決まり 稲畑汀子 都ホテルその窓々の春灯 田中冬二 折鶴を生む指繊(ほそ)し春灯 吉屋信子 春灯下活字になりしわが俳句 吉屋信子 ぼんのくぼきよらにくぼみ春灯 吉屋信子 春灯のもと愕然と孤独なる 桂 信子 春灯息入れてある女の髪 金田咲子 春灯の一つ一つに迎へられ 深見けん二 春灯母子といふにうそのなき 久保田万太郎 客のありいま家ぢゆうの春灯 森田 峠 春灯下褒めて終りし稽古事 後藤比奈夫 自作俳句画像〜春灯下〜アルバム [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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