4月の例句集

生活 行事

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◆ 茶摘み ◆
45春》生活



夜の納屋に残り香放つ茶摘籠   稲葉三恵子



茶摘女の話つやめく小昼時     飯島 愛



茶摘人総立ちに阿蘇噴きにけり   小西藤満



頼まるる頃よと妻の茶摘待つ    白岩三郎



日の中に浮き沈みして茶摘笠    畠山譲二



卯の花や茶俵作る宇治の里       召波



茶の八女は母のふるさと茶摘唄  深川正一郎



百姓も麦に取つく茶摘歌      向井去来



其中に妹も交りて茶摘哉      寺田寅彦



茶摘女と同いどしなる茶の木かな  田中裕明

▲俳句画像.jpg



汽車過ぎて煙の中の茶摘かな    千原叡子



我庭に歌なき妹の茶摘かな     正岡子規



鍔広し茶摘帽子を茶にかぶせ      静塔



見る人のありて茶摘の静かなり   大島三平



茶摘女へほいほいほいと三光鳥   羽部洞然



 
◆ 遠足 ◆
345春》行事生活



分校の遠足五人列なさず      増田松枝



海見えてより遠足の海の歌     川原つう



葉ざくらや地に顔混みて遠足児  馬場移公子



診断書書く遠足に行けますと    平野仲一



貝塚の里遠足の列が過ぐ     冨田みのる



遠足が去り石舞台怖き石      森田智子



遠足といふ一塊の砂埃      後藤比奈夫



遠足にとり囲まれて象孤独     野中亮介



遠足に出て流寓の子等帰る    百合山羽公



遠足に午後の日曇り帰校かな    島田青峰



遠足のお城が炎えてゐるやうな  佐々木六戈



遠足のこゑの折れゆく飛鳥みち  長谷川 翠



遠足の一団すぎし水を撒く     星野立子



遠足の一団天守閣を占む      宮下翠舟



遠足の一団替る河馬の前     要 ひろみ



遠足の先頭が着く獅子の檻     岬 雪夫



遠足の列うつくしく壊しけり    櫂未知子



遠足の列とゞまりてかたまりて   高浜虚子



遠足の列にホームの幅足りず    池田秀水



遠足の列に切字となる教師     能村研三



遠足の列伸ぶところ走りをり   波多野爽波



遠足の列信号を渡り切れず     西村和子



遠足の列大丸の中とほる     田川飛旅子



遠足の列大佛へ大佛へ       藤田湘子



遠足の列延び峡の橋渡る      河野南畦



遠足の列恐竜の骨の下       山尾玉藻



遠足の列灯台を生け捕りに     武田和郎



遠足の列砂浜に広がりし      橋本遊子



遠足の埃くささに乗り合はす   上西左兌子



遠足の声ばらばらの峠越え     広瀬直人



遠足の女教師の手に触れたがる   山口誓子



遠足の子が絵はがきの店塞ぐ    稲畑汀子



遠足の子としばらくは歩を合はせ  菖蒲あや



遠足の子の提げつれし蜆かな   大場白水郎



遠足の子等に駝鳥が遠く彳つ    森重 昭



遠足の子等に鰐口鳴りどほし    浅見さよ



遠足の子等の駈け寄り地曳網    西村和子



遠足の子等みな象の鼻さする    加藤華都



遠足の子等蟻の如く丘へ〜     島田青峰



遠足の富士見ゆるとて囃しけり   島田青峰



遠足の弾む列来て泥田照る    柴田白葉女



遠足の水筒空となる頃か      鷹羽狩行



遠足の渦に大仏とりまかれ     上野 泰



遠足の輪唱に森ふくれけり     真田清見



遠足の雨の気になる老教師    後藤比奈夫



遠足の餓鬼ぞろぞろとぞろぞろと 佐々木六戈



遠足へ未明の声の誘ひ合ふ    中村草田男



遠足やつねの鞄の教師たち     福永耕二



遠足や出羽の童に出羽の山     石田波郷



遠足や岬に吹かるる鳶鴉      藤田湘子



遠足や海の合戦絵にのこり     大島民郎



遠足や白壁沿ひの朝の道      大野林火



金堂に遠足たまる花の雨      大島民郎



雨のあと遠足が来て駅濡らす    鷹羽狩行



 





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