3/5ページ目 ◆ 飛花 落花 花吹雪 ◆ 落花浴び浮桟橋のボート守 皆川白陀 ▲俳句画像.jpg 片手のみ遊ぶ背の児よ落花受け 香西照雄 生涯は一度落花はしきりなり 野見山朱鳥 石段のそらをわたれる落花かな 大橋櫻坡子 石走る水にのる時落花急 福田蓼汀 窯の火や落花の風の吹くまゝに 尾崎紅葉 置き去りの車落花を浴びてをり 戸田冨美子 老いゆくは吾のみならず飛花落花 菖蒲あや 老い桜落花は己が身に降りて 細見綾子 臨月の身の重さほど夜の落花 対馬康子 花筵しくや落花の吹き過ぎし 高野素十 華やぎし日の吾娘思ふ落花舞ひ 梅田実三郎 落花はや流るる幹となりにけり 石田勝彦 落花一片くらがりにきてひとり舞ふ 加藤秋邨 落花浴ぶ防人塚に遊ぶ子も 町田しげき 落花踏み仕舞のごとき太極拳 川村紫陽 蕗の葉にしぼみつきたる落花かな 野村泊月 蕗の葉に谷わたり来し落花あり 水原秋桜子 蝌蚪一つ落花を押して泳ぐあり 野村泊月 ▲俳句画像.jpg 谷深く尚わたり居る落花かな 高浜虚子 顔振つて落花を払ふ牧の牛 七田千代子 風すぎてしばらくありて落花かな 星野立子 飛花落花乱筆乱文にて候 櫂未知子 飛花落花終の別れは手を振らず 波戸岡旭 鷹鳴いて落花の風となりにけり 河東碧梧桐 すさまじき孤独や象の花吹雪 加藤楸邨 世を忍ぶ男姿や花吹雪 夏目漱石(37) 命得て立つ爆心の花吹雪 築城百々平 浮浪児の俄かにはしやぐ花吹雪 吉屋信子 澄む水にみよしうごきて花吹雪 飯田蛇笏 燈台光めぐり来るたび花吹雪 水原春郎 花吹雪仔を咥へたる犬何処まで 加藤楸邨 花吹雪抜け全速の三輪車 対馬康子 鯉の身のまた浮きやすし花吹雪 齋藤 玄 鰻屋の字のくろぐろと花吹雪 仙田洋子 病棟の廊下吹き抜け花吹雪 草間時彦 ▲俳句画像.jpg 自作は前頁へ [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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